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ソードアート・オンライン〜Another story〜
オーディナル・スケール編
第270話 オーグマー
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玲奈 ――わかってるよー!
里香 ――レイは前科があるからな〜。ふふっ、ちょっと心配。
玲奈 ――もうっ! リズさん! これでメッセージ終わりっ! 早く向かうから待っててね!
ここでやり取りは終了した。
「どうしたんだ?」
アスナが笑っている事に気付いたキリトは、アスナの顔を覗き込む。
「ふふ。もうすぐ判るよ。ねー、ユイちゃん」
「はいっ!」
アスナとユイは示し合わせて笑っていた。メッセージのやり取りを横から見る、と言う事はユイには朝飯前。……でも、流石にそれはプライバシーな問題もあるので、アスナが許可した時に限り、だ。
つまり、今回のやり取り、メッセ―ジは ユイに見せている。もうちょっとしたら、レイナやリュウキ、そして 話に上がってたユウキやランと合流できる、会える事に嬉しくなった様子。
でも キリトは よく判ってなかったりする。
リズはと言うと、キリトとアスナ、ユイのやり取りを遠目で見ていて、キリトは気付けてないんだろうな、と思ったら何だか笑えたから にしし〜 と含み笑いをしていた。
因みにリズを追っかけていたから、一緒にいたシリカは別の意味で笑顔だった。
「それにしても、ユナのファーストライブに帰還者学校の皆が無料招待されるとは思いませんでしたね!」
「そういえばそーね。オーグマーをくれるだけじゃ飽き足らず、まさに太っ腹。ほんと、ユナの大ファンで良かったわねー、珪子」
「そ、そこまでじゃないですよ!」
「……こやつめ、誤魔化せてるつもりなのかしら? この間カラオケで熱唱してたじゃないの。直葉と。オマケに、ALOじゃ歌姫って名を持ってるからって、レイナも誘い込んでて。ほーら、みんなにも聴かせてあげなさいよ」
リズが起動させたのは、ARを使った即席のステージ。ライトアップされ、シリカがその中心に立つ。ちゃんと音響も完備されていて、小さなステージの上と言っても過言ではない精度のものだった。
「わ、わわっ! ちょっと り、里香さんっ!?」
「ほらほら〜 ミュージック〜〜〜スターートッ!」
リズのワンプッシュで、曲が始まる。立派な舞台、そして大好きなユナの曲。それらが大音響で流れ出て……、内なる疼きにシリカは抗えなかった。
く〜、と何度も何度も耐えていたんだけれど、最後は無理。オーグマーの専用ステッキを手に持ち、起動させると、それがマイクへと変化。
歌を熱唱した。
ポージングも決まっていて、宛らライブハウスの様だ。
オーグマーを身に着けている者が殆どだから、シリカの歌声と曲に合わせて、皆の視線が集まる。
上手く歌えているだろうコトは、観客と化したお客さんたちの表情を見てみれば一目瞭然だ。子供たちは一緒になって歌
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