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ソードアート・オンライン〜Another story〜
オーディナル・スケール編
第270話 オーグマー
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ませた。






『また誓う。何度でも誓う。……必ず、レイナを現実世界へ還すから。絶対、絶対にやって見せるから』
『うん。……私も頑張るから。リュウキ君と一緒に、頑張る。……だって、私も頑張ったんだーって、胸を張れるようにしたい。リュウキ君の隣に、ずっとずっといたいから』









 
 今はもう無い滅びた世界での記憶。
 形は失っても、心に育った思い出は今も尚、自分の、自分たちの中に残っている。





 いつまでも、いつまでも――――――。







 そう、思い出とは消える事はない。それが楽しくて、楽しくて、素敵な思い出であるなら尚更。強く心に残っている。それらを糧に、成長へと結びつける事だって出来る。
 心にある限り、この暖かな光は消えない。消える事がない。







――その、筈 だったんだ。


































〜 2026年 4月23日 20:55 某所 〜





 この場所、そしてこの時刻に21:00にだと、その直前に告知されていた。
 あの世界の怪物が、現在のこの現実の世界の、この場所で蘇るのだと。


「さぁ、……はじまるぞ」


 始まりを告げる鐘の音は鳴らされる。

 1人の少女の出現と、その美しい歌声によって。


「やっほーー! みんなー、今日は集まってくれてありがとー!」


 空高くより現れた少女の姿に、煌びやかに輝きを放つ少女の姿に、この場所に集った全員の視線が釘付けになった。


『お、おい! あれってユナじゃねぇ!?』
『マジでユナだ!! ただのボスイベだけじゃなかったのか!?』

 
 驚き、少女に目が奪われるのだが、その視線も直ぐに変化する。
 少女の、……ユナの宣言によって。


「準備は良いかな? それじゃーー! 戦闘開始!!」




 空高く手を掲げ、そして光が降り落ちたかと思えば、その光が形を成した。

 その光は巨大で、そして何よりも禍々しく、……まるで狂気を孕んでいるかの様だった。

 その形がはっきりと判った瞬間に戦慄が走る。


「……おい、マジかよ。あれは、本当だった、ってのか……?」


 1人が呟き、そして思わず倒れそうになってしまった。
 この存在を、この相手を知っている者は多けれど、過剰なまでに反応する者は決して多くはない。

 何故なら、この相手と直接刃を交えた者は、僅かしかいないから。
 あの死の世界(デスゲーム)で、直接戦った者は、僅か44名しかいないのだ
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