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この素晴らしい世界に文明の鉄槌を! -PUNISHMENT BY SHOVEL ON THIS WONDERFUL WORLD!-
一丁
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オブセイバーをシャベルの鋒だけに纏わせる。

本来射程拡張であるライトオブセイバーだが、こういう使い方もできる。

寧ろこうすることで魔力消費を八割近く軽減できる。

「行くぜ熊公!」

シャベルを構え、身体強化魔法で強化。

先に仕掛けて来たのは一撃熊。

大きく腕が振り上げられた。

その爪は、名の通り一撃必殺の威力を誇る。

「『フィキシング』!『フィキシング』!」

シャベルを持っていない方の手を楯として、一撃熊の爪に合わせる。

そうして一撃熊の爪が俺の左腕に…食い込まない。

「残念」

そして、ライトオブセイバーをまとわせたシャベルで…一撃熊を横一文字に切り裂いた。

血を吹いてどさりと倒れた一撃熊。

「よし、肝を売って金にしよう」

「いやいや!にゃんにゃん今のどういう事!?
なんで一撃熊の攻撃を受けられるの!?
普通切れるよ!?しかも吹っ飛ぶよ!?」

「企業秘密だけど?」

フィキシングというスキルがある。

裁縫や建築の際、数秒の間だけ物と物を固定できるスキルだ。

そして、俺はそのスキルを自分自身に使った。

左腕の皮膚を作る原子分子の一つ一つを固定することを強く意識しながらだ。

するとどうなるかと言うと、斬撃に対して鉄壁の守りを持つようになる。

なお、防御力を上げる『金剛』というスキルもあるが、フィキシングの方が消費が少ない。

吹っ飛ばなかった理由は自分の体を地面に『固定』したからだ。

ね?簡単でしょ?

そうしてめぐみんがアルミラージの血抜きを終えるまで更に数体の一撃熊を狩り、肝を手に入れた。

「『花鳥風月』」

取り出した風呂敷の中に肝や肉を封じる。

宴会芸スキル花鳥風月。

仕組みはよくわからんが、地球で言うところの手品を行い(上手下手関わらず)成功させるスキルだ。

その中でも火吹き芸は戦闘に転用可能。

消失・出現マジックは物質運搬に転用可能。

要するに擬似的なゲートオブバビロンである。

「さ、行くぞ」

振り返るとゆんゆんが唖然としていた。

「ゆんゆん。にゃんにゃんのやることに一々驚いていたらキリがありませんよ?」

「そうね…」

失礼な。俺の方が常識的かつ一般的だ。

「解せぬ」











めぐみん達と別れ、家に帰って来た。

「ただいまリーア」

「お帰りにゃーちゃん」
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