暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第5話:Central highway
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
エネルギー弾に気付いて飛び上がる。

「VAVA!!」

「ゼロか!?」

「ゼロ…」

ゼロがバスターを構えながらルインとVAVAの間に入ると、バスターからチャージショットが放たれた。

ルインとエックスの物よりも強力で、それでいて正確に放たれるチャージショット…別名・ハイパーゼロブラスターだ。

「そいつらのために随分と頑張るんだな。」

「こいつらはシグマを倒すのにいなくてはならない奴らだ。ここで失うわけにはいかない」

「ふん…ここでお前達を潰すのも面白そうだが…」

VAVAはチラリとエックスを見遣ると、どうやらダメージから回復したようで起き上がった。

流石に3対1は分が悪い。

「今は退かせてもらうぜ」

「逃がすと思う?」

ルインがバスターをチャージし、ゼロと共にVAVAへと向ける。

エックス達が得意とする合体攻撃であるクロスチャージショットを繰り出すつもりなのだろうが…。

旗艦兼空中要塞デスログマーがこちらに向かってきた。
VAVAは道路の外に飛び降り、デスログマーの翼に着地する。

そのまま呆然とする一行の前でデスログマーと共に空の向こうへと去って行ってしまった。

「嘘…デスログマー…?」

「第7部隊…イーグリードが堕ちたか…」

イーグリードがシグマ側についたと言うことは敵が確実な制空権を手に入れたことに等しい。

「ゼロ…VAVAは一体何を…?」

傷付いた体を引き摺りながらエックスはVAVAの狙いが分からず、ゼロに尋ねる。

「分かっているのは…奴は俺達の敵だということだ…」

ゼロはデスログマーの去った空の向こうを睨みつけながら言った。

親友であるイーグリードが下された事実に対する彼の心中は察するに難い。

それでも彼はあくまで冷静なハンターとしての態度を貫いた。

「俺はしばらくシグマの足取りを追ってみる。お前達は一旦ハンターベースに戻れ。」

「分かった。後で合流しよう。」

「気をつけてねゼロ」

「ああ、後は頼んだ。」

「分かった。……ゼロ。ありがとう、また君に助けられた」

エックスの心からの礼に言葉を返さずゼロは笑みを浮かべた後、去って行った。

「ルイン、君もありがとう。助けてくれて」

「気にしないで、だって仲間でしょ?」

エックスとルインは互いに笑みを浮かべると転送装置でハンターベースへと戻る。

ハイウェイからハンターベースに戻ったエックス達はメンテナンスを受けてから司令室に向かうとオペレーターの顔色が悪い。

「どうしたの?」

「各地でイレギュラーによる暴動が発生しているのよ…本格的に動き出したようね…」

「くっ…シグマの部下達か…」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ