暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第5話:Central highway
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力をエックスに叩き込んだ。

一方、ハンターベースでのメンテナンスを受けていたルインはウィルスの除去に手間取り、エックスやゼロよりも大幅に遅れて復帰した。

そして現在は高層ビルの頂上から周囲を見渡し、状況を確認している。

「…………」

今のシティ・アーベルの空は灰色に覆われ、かつてのような雲1つない空が嘘のようである。

地上では至る所から黒煙が上がって炎が噴き出し、建物は倒壊して痛々しい姿を曝している。

ルインは胸の辺りに鈍い痛みを覚えた。

シグマの計画に気付けなかったがために起こったこの悲劇を必ず…必ず止めなくては…。

「シグマ…止めて見せる…この戦いを……ルイン…行きます!!」

高層ビルから飛び降りたルインの瞳には強い光が宿っており、フットパーツのバーニアをフルに使い、落下速度を減速させながら着地する。

ルインが着地するのと同時に蜂のようなメカニロイドが押し寄せてくる。

チャージしたZXバスターの銃口から周囲に2つの赤い螺旋状のエネルギー弾を伴ったチャージショットが放たれた。

大した耐久性を持たないメカニロイド達は砲撃に飲まれて蒸発していく。

「イレギュラーを扇動して暴動によってハンターの戦力を分断してエックスを追い込む気なんだね…シグマ…あなたの好きにはさせない!!」

後にルインの目の前に蜂のようなヘリ型メカニロイドが現れたが、バスターをセイバーに切り替えて強烈な回転斬りを喰らわせる。

「とどめっ!!」

そして再びバスターに切り替えて予めチャージしていたチャージショットを喰らわせるとあっさりと沈んだ。

「(おかしいな…敵の数が思っていたよりも少なすぎる…エックスが破壊した割には数が…)」

ルインはメカニロイドを撃ち抜き、そして時には斬り捨てながらただひたすらにハイウェイを突き進んだ。

メカニロイドが道路を砕いているので進み辛いが特に問題はない。

「ん?これは…もしかしてロードアタッカーズの車?」

現在イレギュラーハンターの頭を悩ませているレプリロイド暴走族。

ボンネットには大型のビーム砲を装備しており、それで攻撃をしてくるために他のイレギュラーハンター達が頭を悩ませていたのを見たことがある。

「これをやったのはエックスじゃない…」

バスターによる攻撃ではない実弾による物だ。

レプリロイドのアーマーを粉々に出来る程の火力を持つ実弾兵器を持つレプリロイドは…。

「ああ……やっぱり君だったんだVAVA」

「ルインか」

VAVAの近くにはダメージを受けて倒れ伏しているエックスの姿があった。

「やあVAVA。えっと…数日ぶりだね」

「ふん、相変わらずおかしな奴だ」

「シグマに出され
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