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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第5話:Central highway
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魅力的なことを言ってくれるぜ。だがな、俺は自分にしか従わない。それがどういうことか分かるかシグマ?』
VAVAの笑みを浮かべながらの問いにシグマも笑みを浮かべた。
『無論だ。貴様は誰かの命令に大人しく従うような男ではない。自分のためだけに戦い、そのためなら私の首をも狙うつもりなのだろう?それは今回に関しては…このような事態に陥った場合ならば、寧ろ好ましいとさえ思っている。』
そう言うとシグマはVAVAに1枚のデータディスクと携帯端末を差し出した。
『何だこれは?』
『エックスの秘匿されていた一部のスペックデータだ。見てみろ』
『………ほーう…』
端末にデータディスクを差し込み、モニターに映し出されたエックスのスペックデータとやらを見ると思わずVAVAは目を奪われてしまった。
超高速移動用の脚部内臓ダッシュバーニア。
垂直壁面移動用の背面アポジモーター。
高密度粒子皮膜による高硬度ボディアーマー。
演算能力を加速させる頭部超量子コンピューター。
多様な武器の性能を強制的に増幅する武装チップスロット。
この内容が事実なら間違いなくエックスの潜在的なスペックは特A級達を上回るだろう。
『なるほど、道理でB級にしては無駄に打たれ強かったり、壁蹴りのような高等技術が使えるわけだ。』
しかもこれはエックスの持つスペックの一部だと言うではないか。
ならば更なる秘密がエックスに隠されていてもおかしくない。
これらを見てVAVAも少し興味が湧いてきた。
『どうだVAVA?これでエックスをつついてみる気にならんか?』
『なる程…いいだろう。しばらくはお前の掌の上で踊らされてやる。だが、覚えておけシグマ…何時かお前もエックス同様に粉微塵にしてやる…』
『やはりお前もそうだ。お前もエックスやルイン達とは違う意味の“可能性”を秘めし者。見込んだ通りだ。』
『ふん…』
『上にお前の武装を用意してある。今まで以上に存分に働いてくれ。』
『ああ、精々励むさ』
そしてVAVAはシグマと共に留置場を後にして炎に包まれたシティ・アーベルを無言で見つめた後、現在に至るのであった。
「…シグマ、お前がエックスに何を見出したかは知らんが、レプリロイドの可能性だとか未来だとか…そんな物は俺にとってどうでもいいことだ。俺はVAVA…最強のレプリロイドはシグマでもなければゼロやルイン、そして全ての力を引き出したエックスでもない…この俺だっ!!」
一気に跳躍し、そして着地と同時に迫り来るメカニロイドを腕部兵装のチェリーブラストで殲滅する。
「チッ、まともな整備もされてないことを考えればマシな方か…シグマの野郎、いい趣味してやがる」
ハンター時代
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