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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百七十二話
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やれや」
そう言って一夏が桶に林檎を浮かべた。
エレンと円香がきゃいきゃい言いながら苦戦しているのを、一夏は林檎をかじりながら見ていた。
「うーん…? なんか頭痛が…」
唐突に一夏が頭をおさえた。
「あ、いっ君。アップルボビングってハロウィンでの【魔除け】のゲームなんだって。
神聖な水に浮かべた神聖な果実を取るのが趣旨みたいだよ」
「なんでアップルボビング程度でダメージ入るんだよ…俺今までさんざん神社行ったし神楽まで舞ったぞ…?」
「たぶん西洋系だからじゃない? それに神社の神様はいっ君が悪い子じゃないって知ってる筈だし」
「そんなもん?」
「さぁ? とりあえずその林檎は食べない方がいいんじゃないかな?」
一夏が手に持った林檎を見る。
「……………駿河」
一夏が林檎を駿河に投げる。
駿河が咄嗟に左手で取ると、パシィンッ! という大きな音がした。
「ご主人様。これ間違いなく私もダメージ入るやつではないか!
私なんてもろ悪魔だぞ!?」
「ならリムにでも渡しとけ」
神原がリムに下投げで林檎を投げる。
受け取ったリムが林檎をかじる。
「そういえば昔は林檎を噛んで歯茎から血が出たら中高年って言われてたらしいぞ。
今度ヴィッサリオンに林檎渡してみ」
「お母さんにも渡しておきます」
「あれはまだ二十代だから平気だろ」
「え? お母さんってまだ二十代なんですか?」
「なんでお前らが知らねぇんだよ…。フィグネリアは27、ヴィッサリオンは38」
「やっぱり雇用主だからなんですか?」
「いや、前にエイドス覗いた時にな」
「お母さんって35くらいだと…」
「まー。変な色気はあるよなーアイツ」
「一夏?」
「いっ君?」
箒と束が咎める。
「いやそういうつもりはないんだって…」
「まぁ、フィーネの色気や落ち着き様は、人生経験だろうな」
そこで林檎をくわえた二人が戻ってきた。
「おー、よく出来たな。そのまま食うなり箒に搾ってもらうなりすきにしろ」
「なぜ私なんだ…」
「パーティーの余興代わり?」
二人が箒に林檎を渡す。
二人のコップの上に両手を持っていき、ゆっくりと力を加える。
徐々に徐々に林檎がきしみ、果汁が滴る。
15秒ほどかけて、箒が林檎を搾り終えた。
「一夏」
箒が林檎の果汁で濡れた手で一夏を手招きする。
「?」
何の疑いももたずに隣に座った一夏に、己の指をくわえさせた。
残ったもう片方の手を魔法できれいにすると、一夏の首筋や頭を撫で回す。
「にゃぁーん……」
我慢の限界だったのか、一夏が箒の膝の上で丸
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