第80話
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た。
「え、この残りカードって…………」
「こんな組み合わせを残していたということは…………」
「問答無用で大ダメージを与えられる最強の組み合わせ…………彼は終盤、いつでもこれを繰り出せるのにしなかった。…………どう考えても手を抜かれていたんだろうな。」
「あ…………」
「お兄様…………」
「ここがこう、ああなって…………確かにその可能性は高そうです。」
「チッ…………見ねぇマスターといい、何か仕込んでやがったのか?」
「もしかしてこれも”黒の工房”が関係しているのかしら?」
「いえ、恐るべき引きと卓越した戦術眼の為せる業かと。(………ふふ、”猟兵王”でしたか。)」
アッシュとゲルドの疑問に静かな表情で答えたミュゼはルトガーを思い返して苦笑していた。
「…………まあ、勝ちは勝ちよ。捨て台詞なんて放っておきなさい。」
「得られた情報は僅かでしたが収穫は限りなく大きいと思います。」
「胸を張りたまえ、リィン君。それにミュゼ君とアッシュ君も。」
「あ…………」
「ふふ、ありがとうございます。」
「ハッ、せいぜい恩に着ろや。」
「…………ああ、来てくれて本当に助かった。――――だが、どうしてここに居るかは聞かせてもらう必要がありそうだな?」
「――――そうですわね。来てくれたことには感謝していますが、要請の件でもないのに、ミハイル少佐に許可も取らずにわたくし達を追った事に関してはわたくし達も色々と言いたいことがありますしね。」
リィンとセレーネが自分達を説教しようとした事に生徒達はそれぞれ顔色を変え
「〜〜〜〜♪〜〜〜」
「ふう、慣れない勝負の熱気でちょっとめまいが…………」
アッシュとミュゼはそれぞれ誤魔化そうとしていた。
「ちょっ、言いだしっぺは―――ってあたしたちも完全に同罪か。」
「ああ、しかも彼らは教官達のフォローも果したからな…………」
「VM…………合間を見て定跡を学習すべきでしょうか。」
「あ、それなら私と一緒に勉強しましょう、アル。いつか、お義父さん達ともこのカードゲームで遊びたいと思っているもの。」
「―――そういう問題じゃない。そもそも学生の身でこんな場所に…………」
その後セレーネと共に生徒達を説教したリィンはセレーネ達と共にカジノを出てラクウェルの出入り口付近に駐輪している導力バイクの所に向かおうとすると意外な人物達がリィン達に声をかけた。
〜ラクウェル〜
「―――こんな所でお前達は何をしている?」
「へ…………」
「な――――」
「ええっ!?ど、どうして陛下達がここに…………!?」
聞き覚えのあ
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