第80話
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くとそれぞれ冷や汗をかき、リウイが呆れた表情で溜息を吐いた後気を取り直してリィン達に問いかけるとリィン達はそれぞれ驚きの表情を浮かべた。
「ええっ!?」
「メンフィル帝国はこのフォートガードで暗躍している猟兵団全てを既に把握していらっしゃったのですか…………」
「やれやれ、リィン君達が何とか猟兵王達からつかみ取った”報酬”の価値が一瞬で暴落するとはね。」
「…………やはり陛下達も既にご存知でしたか。」
「知っていたのでしたら、予めわたし達にも情報を回して欲しかったのですが。」
「ア、アルティナさん。」
ユウナは驚きの声を上げ、クルトは真剣な表情で呟き、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐き、リィンは納得した様子で呟き、ジト目でリウイに文句を言うアルティナの言葉を聞いたセレーネは冷や汗をかいた。
「猟兵王…………確か4年前の異変の際に結社と共にロレントを攻めてきた所をファーミシルス様が討ち取った”西風の旅団”という猟兵団の団長でしたね。」
「ああ、そういえば殺したはずの獲物を生き返った事を知ったファーミが今度会ったら前と違って2度と生き返らないように『首を刈り取る』って息巻いていたわね〜。ま、私も機会があればその猟兵王って奴と殺り合いたいわね〜♪久しぶりに殺り合いがいがある相手である事もそうだけど、もし私が猟兵王をファーミよりも先に殺せば、ファーミの事だから物凄く悔しがるでしょうし♪」
アンゼリカの言葉を聞いてある事を思い出したイリーナは静かな表情で呟き、暢気な様子で呟いたカーリアンの物騒な発言にリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「フフ、”空の覇者”と名高いファーミシルス大将軍閣下が一度討ち取ったはずの”猟兵王”に対してそこまで執着しているという事は、もし今回の演習地で猟兵王―――”西風の旅団”が立ち塞がるかもしれない”要請”が発生した際は大将軍閣下を教官達のサポートとして派遣して頂けるのでしょうか?」
「…………さてな。だが、既にエレボニア帝国政府からリィン・シュバルツァーに対する要請の話は打診されている事は事実だ。」
「メンフィル帝国政府を通したエレボニア帝国政府の教官に対する要請が既に打診されているという事は…………」
「…………既に政府はこの地で”何が起こるか”、想定済みという事ですか。」
「ハッ、どうせサザ―ラントの時と同じで事件が起こっても正規軍を動かすつもりは全くねぇんだろうな。」
ミュゼの質問に対する答えを誤魔化した後にリウイが口にした驚愕の事実にリィン達がそれぞれ血相を変えている中クルトは重々しい様子を纏って呟き、クレア少佐は複雑そうな表情で推測し、アッシュは鼻を鳴らして皮肉気な笑みを浮かべ
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