第80話
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「ハハ、綺麗どころを引き攣れて羨ましいじゃないか。立ち話もなんだ、よかったらあっちのラウンジに付き合わないか?―――なにやら色々聞きたい事もあるみたいだしな。」
「…………ええ、よろしくお願いします。」
ルトガーの提案に頷いたリィンは仲間達と共にラウンジに移動してルトガー達と対峙した。
「はは、結局酒は頼まなかったのか?せっかくの良い夜なのに勿体ねぇな。所詮宵越しの金だ、オゴりだからって遠慮しなくたっていいんだぜ?」
「くっ、人から巻き上げたミラやと思って。」
「まあ、こちらも一応仕事中ですから。」
「それに生憎、貴方達の前で酔っ払うほどの度胸はないしねぇ。」
「フッ…………用心深い事だ。」
「やれやれ、つれないねぇ。オジさんは寂しいぜ。しかしまさか”四大”の御令嬢と”氷”の将校さんまで一緒とは。」
酒を断ったサラの理由にレオニダスは静かな笑みを浮かべ、ルトガーは苦笑した後クレア少佐とアンゼリカに視線を向けた。
「あくまで任務外の息抜きです。」
「フッ、折角フォートガード州に来てラクウェルの夜を楽しまないのは損というものだしね。」
「ハハ、わかってるじゃねぇか。―――ま、そう身構えないでくれや。フィーが世話になってきた礼をちゃんとしたかったのもあるしな。」
「…………一方的に礼を言われるようなことではありません。特務部隊の仲間として、旧Z組の彼らはクラスメイトとしてお互い支えあってきただけです。」
「Z組への参加や特務部隊への参加も、遊撃士の道もフィーが自分自身で決めたことよ。あたしたちに礼を言う暇があるなら”元保護者”としてちゃんと話す機会を作るべきじゃないの?」
「ハハ…………耳が痛いねぇ。」
「ま、それを言われちゃ流石にグウの音も出ぇへんわ。」
「…………それでも感謝はしている。」
サラの指摘にルトガー達はそれぞれ苦笑していた。
「…………わかりました。ともあれ、本題に入らせてください。貴方達がこの地にいること…………まさか偶然だとは言いませんよね?―――”黒の工房”に協力して何をしようとしているんですか?」
「へえ…………」
「ふむ…………」
「クク、グイグイ来るねぇ。嫌いじゃないぜ、そういうの。―――もっと踏み込んで色々聞いてくれてもいいんだぜ?例えばサザ―ラントで見せたアレのこと―――気になってんだろう?」
「あ…………」
「(あの紫色の”影”…………)……………………聞きたいのは山々ですがすんなり答えていただけるんですか?」
ルトガーの指摘にセレーネと共にリィンはサザ―ラントでの出来事を思い返したリィンはルトガーに問いかけた。
「ハハ、まあタダじゃあ
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