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人理を守れ、エミヤさん!
再編、カルデア戦闘班
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ス、僕の生き甲斐を奪うというのか!? 鬼! 悪魔! 士郎くん!」
「――しかし外部との通信は途絶してるのに、このマギマリとかいうのは何処に繋がってるんだ……? ……いや、今はそれはいいとして、さあ魔術王。お前が真にロマニ・アーキマンであり、カルデアに一切の敵意がなく、人理修復に協力するというなら、何一つ隠しだてせず俺の質問に答えろ」
「答える! 答えるからそれだけはほんとやめてくれぇ!」
「では問う。心して即答しろ」

 俺は嘆息する。もうダ・ヴィンチの顔で察していた。あの顔はあからさまに事情を知ってますよという顔。それを察してしまえば緊迫感も続かない。
 半ば投げ槍に俺は問いかけた。



「ロマニ・アーキマンはソロモンの縁者或いは同一存在だな?」



「――っ?」

 ギョッ、としたのはロマニ。即答しろと言ったのに言葉に詰まる辺り本気で驚いているのだろう。俺はそれはもう態とらしく溜め息を吐いた。
 その反応だけで相対する者にとっては充分過ぎ、そして彼が魔術王ではない証になったと言える。
 俺は分かりきったことを説明した。

「アルトリア、オルタ、アーチャー・エミヤ、俺。色違いでも同じ顔が二組も揃ってる職場だぞ。あの魔術王の顔とロマニの容貌が一致することなんて一瞥して気づいたわ」
「……あっ」
「加えてデミ・サーヴァントの成功例はマシュだけ。その成功確率は適性諸々を引っくるめて英霊側の心証にも左右される不安定なもの。如何な魔術王とてなんの下準備もなく行い、無造作に成功させられるものか」
「……ぅぅ」
「――にも関わらず現実にロマニは魔術王と融合を果たしている。なら逆説的に考えて成功するに至った要因が最初から揃っていたということになる。最も考えられる可能性は、ロマニが魔術王との相性が抜群に良かったことだな。例えばロマニの血統が魔術王に連なっていたり、ロマニ自身が魔術王だったり、な」
「おお、士郎くんは探偵もやってけそうなほど冴えた推理をするね」

 ダ・ヴィンチが茶々を入れてくる。俺は肩を竦めた。

「実際探偵をやったこともあるしな。昔取った杵柄という奴だ」

 推理とはそう難しいものではない。目の前の事象を可視不可視に関わりなく抽出し、謎に当て嵌めていくパズルである。
 仕組みさえ把握し、解き方さえ知っていれば誰でも出来る。推理の要訣とはパズルのピースをどうやって見つけるか、見つけたピースを上手く型に嵌められるかだ。
 探偵の技能は大いに役立つ。逃げた敵の追跡や、罠の有無の確認、捕捉した敵を追い詰める手法――実戦はその仕事量と規模規格を上げたものだ。
 
「で。ロマニ・アーキマンが魔術王本人だという可能性は荒唐無稽ではない。ソロモン=ロマニという図式を現実にするものがあることを俺達は知
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