033話 日常編 士郎としての過去と仮契約
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と問われれば答えは欲しいだ。なに、仮契約をするだけだ。奴隷にしないから安心しろ」
「なんでよー!?」
シホとタマモはじたばたと暴れるがエヴァの行動は早く地面には既に魔法陣が敷かれていてその勢いのままシホに唇を押し付けた。
「んーーーッ!!?」
「シホ様―――!!?」
そして現れる仮契約カード。当然主人はエヴァである。
「プハッ…ククク、これでお前は私の従者だな」
「ううぅ…ひどい」
「どこともしれない男とするよりはマシだろう? 別にお前の行動を制限するともいわん」
「シホ様、しっかりしてくださ〜い…タマモはどこまでもついていきますよぉ〜?」
「うん…ありがとタマモ」
しばらくしてシホは立ち直ったのか仮契約カードを確認し始める。
「称号が『夢幻の鍛冶師』か…」
「お前に打ってつけの称号ではないか。とりあえずどういったアーティファクトなのか出してみたらどうだ?」
「そうね。来れ」
そして光と共に現れるアーティファクトは、なかった…。というかカードのままだった。
『は…?』
それには全員が声をそろえて間抜けな声を出すほど。
「なんで? カードのままってなにか条件が揃わないと発動しないアーティファクト?」
「茶々丸、なにか検索できないか?」
「少しお待ちを…」
茶々丸が調べている間、カードを見てみたが今までのアスナや刹那のように武器を持っていなくて赤い外套姿のままだった。
「検索終了しました。おそらくですがシホさんのアーティファクトは蓄積型の『贋作の王』と呼ばれるものです」
「効果は…?」
「はい。他人の所有しているアーティファクトを登録し、登録した後はそのアーティファクトを形状と能力を完全再現するというものです」
「数の限りは…?」
「調べた限りは…ほぼ無いと思われます」
「なんだ、そのチートなアーティファクトは…」
「とりあえず今アーティファクトの所持が判明しているのはアスナさん、このかさん、のどかさん、刹那さんの四名です。
機会がありましたら話を振ってみましょう。ちなみに登録の仕方はカード同士を合わせて『登録』と唱えるだけでよいそうです」
「これを期にアーティファクト収集を趣味にしていくのもいいんじゃないでしょうか、シホ様?」
「それはどうなんだろう…。まぁそれじゃ後で了解を得て試してみましょう」
◆◇―――――――――◇◆
ちなみに後日、四人に話を降ってみたところ特に弊害もなく四人のアーティファクトの登録に成功した。
するとシホのカードに変化が起こり、シホの周りに四人のカードが浮いているという感じに絵が変わっていた。
それで試しにアスナの『ハマノツルギ』をハリセン状態と大剣状態の両方で発動でき、
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