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吸血鬼になったエミヤ
033話 日常編 士郎としての過去と仮契約
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―正義の味方として駆け抜けた八年間。その中で得た様々の出会いと別れと闘争。
―――姉の想いを知り、新しくもらった体と、『全てを救う正義の味方』ではなく新しく芽生えた『大切な人達を守る正義の味方』という新たな理想。
―――大師父の魔法による世界との別離。





◆◇―――――――――◇◆




記憶を見る魔法は解除され一同はグテッとしている。
ただ茶々丸はもくもくと記憶フォルダを作成していた。

「これがお前の半生か…。ぼーやと比べるでもなくすさまじいものだな。英霊エミヤの存在がそれを際立たせている」
「そして、シホ様は正義の味方というある意味呪いにも似た理想を掲げて駆け抜けていたというわけですか…」
「ケケケ、オ前モ相当歪ンデイルナ」
「しかしお前の義姉によって新たな目標を立てる事が出来た。もう英霊エミヤになることはない」
「ええ。聖杯戦争が終わって世界に出た後も決して世界とは契約はしなかったから」
「そしてこの世界でもう存在が真祖として固定されてしまったから世界と契約する事も無い、か…。
ああ、お前の今まで歩んできた人生をぼーやにも見せてやるべきだったか? 正義だの悪だの未だに括っている奴にはとっておきのものではないか」
「まぁ、まだネギ先生には早いものだと思うよ」
「それで? お前は男性の時の記憶も思い出したわけだがここ数日でそんなに変化はないようだな」
「え? うん。なんていうか女性として過ごした時間が長かったのかもう男性のような思考はほぼ持ち合わせていないんだよね」
「なるほど…。ではお前は今までどおり“衛宮士郎”ではなく“シホ・E・シュバインオーグ”として接しても構わないのだな…?」
「ええ。というか態度を変えられたらさすがに悲しくなる」
「私はシホ様が男でも女でも構いません!」

タマモが大声でそんな事を叫んでいる。
それでシホも恥ずかしそうにしていた。

「…まぁいいだろう。ところで一ついいか?」
「なに?」
「お前も第二魔法…並行世界の運営を使えるということでいいんだよな?」
「ええ。まぁ半人前だからそう簡単に世界を移動できるほど腕は無いけど…せいぜい別の並行世界から魔力を持ってきたり、一つの世界の中限定で転移くらいはできるくらい。後材料が揃えば並行世界の観測とかそこら…かな。そこらへんは凛にしこたま扱かれたんで知識は十分あるからできるよ」
「なるほどなるほど…。シホ…私の従者になれ」
『!?』

エヴァの表情がニタッと笑う。
そこにはアクマが存在していた。

シュバッ!

気づけばシホとタマモの体に糸が巻き付いていた。

「ちょっ…脈絡がなくない!?」
「エヴァンジェリン!?」
「くくく…ここまでお前というものを知り、欲しいか欲しくないか
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