032話 日常編 悪魔襲撃(後編)
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そこに畳み掛けるように、
「壊れた幻想!!」
「ぐほぁー!?」
すごい破裂音と閃光に悪魔は包まれた。
爆発の煙の中からボロボロの悪魔が姿を現すが、シホは逃すはずも無く、
「天の鎖!」
悪魔を鎖で縛り上げる。
本来神性の高いものを拘束する宝具だ。神性がなければただ頑丈な鎖に過ぎない。
しかし時間稼ぎだけなら十分な時間である。
「貴様の魂はもう滅ぼす事決定なのよ。だから…最後はこれで決めてあげる」
シホの底知れない魔力が手に集まっていく。
衛宮士郎の時には造り上げるのも困難な代物だったが今の魔力容量なら造り上げる事は決して不可能ではない。
それは黄金の剣を次第に作り上げていった。
それは人々の願いにより星が造り上げた人造兵器、「究極の幻想」。
「滅びなさい、血に飢えた悪魔!!」
シホが振り上げた剣はもうあまりの輝きに剣の形が分からなくなるほどに光り輝き、そして、
「約束された―――……勝利の剣―――!!!」
「―――――――――ッ!!?」
振り下ろされた極光は悪魔を一刀両断し悪魔は断末魔の叫びを上げ還る事無く塵になって消滅した。
結局最後まで悪魔の名前は知る事無く決着はついてしまった。
そのあまりの余波で固有結界は砕けて辺りは元の学祭のステージに戻っていく。
シホは一息ついて、
「エクスカリバーなんて投影したからもう魔力が空っぽだわ…当分は回復を待たなきゃ…」
「シホ様〜…私もちょっと自分だけの魔力じゃきついですよー」
「ごめんごめんタマモ」
タマモと会話をしているとネギが駆け寄ってきて、
「すごい…すごいです! シホさん!!」
「そうだな兄貴! なんせ世界の創造に宝具の雨霰の絨毯攻撃で最後は聖剣をぶっ放したんだからな!」
ネギ達の言葉を皮切りに一同が口々にすごいと言っているがその中で夕映が皆に聞こえるようにシホにある事をいった。
「シホさん! その、その翼で背中はいたくないですか?」
「あ………、うん。もう大丈夫よ、夕映」
シホは苦笑いを浮かべながらも悪魔の翼を背中に収納していく。
そしてすべてが消えるとただ残ったのは以前に見せた酷い削られたような痕だけだった。
それを見てネギ達は熱が冷めたのか冷静な思考を取り戻してきて、
「シホさん、その…」
「大丈夫ですよネギ先生。でも一つ言わせてください。それに皆にも…」
なんだろうと?という表情になり、
「確かにさっき悪魔が言ったように酷い魔法使い達がいて私は今こんな事にされてしまったけど、でもそれは極一部のものだけよ。
だから魔法の世界そのものを嫌悪し嫌いにならないであげて…。
そし
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