032話 日常編 悪魔襲撃(後編)
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奥の一を!」
「ほう…楽しみですねぇ」
「その油断、後悔させてあげるわ」
シホは目を閉じて詠唱を開始する。
―――I am the bone of my sword.
―――Steel is my body, and fire is my blood
―――I have created over a thousand blades.
シホの詠唱が周囲に響くように聞こえている。
だが、悪魔はそれでも余裕の表情であった。これから地獄を見るというのに…。
「シホの姉さんはなにをしようってんだ…?」
「何も起こらないわよ?」
「あいつを倒せるものなら何でもええわ」
―――Unaware of loss
―――Nor aware of gain
「でも、なんやろ。シホの言葉が心まで響いてくるようや…」
「はい、お嬢様」
「エミヤンの呪文は不思議な響きがあるね」
「世界に浸透する声アルよ」
―――With stood pain to create weapons.
―――waiting for one's arrival
「シホさんの事を最後まで見届けなければいけません…」
「私も一緒に見届けるよ夕映ー」
「シホさんの魔法詠唱は、どこか悲しい響きがあります。でも、きっと負けません! シホさんは勝ちます!」
―――I have no regrets.This is the only path
―――My whole life was "unlimited blade works"
瞬間、世界は炎によって破壊され、そして再生する。
出現するは黄金の太陽が照らし出す赤い荒野…そして無限に地面に突き刺さっている剣達。
「な、ななななにここ…!?」
「まさか…失われたといわれる『異界創造』の魔法っすか!?」
「武器だらけやー!」
「ど、どれも名剣に違いない作りだ…!」
一同が騒いでいる中、シホの脳裏では様々な変化がおきていた。
―――最初の悲劇であり、衛宮士郎の原初の記憶…体は生き残ったが、名前以外…記憶と心が死んでしまった大火災。
―――衛宮切嗣に引き取られ、魔術というものを知り、必死に教えてもらおうとした事。
―――引き取られてから五年して衛宮切嗣に死に際に託された『正義の味方』という理想。それによって初めて
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