030話 没カット(本編ではありません)
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いく!?』
『ご主人様! いけません! この魔法陣は魔力吸収と力の封印を兼ね揃えた魔法です! ルールブレイカーで解呪を―――…』
しかしそこでタマモとの念話も途切れてシホは魔力をほぼ吸収されてしまい気を失ってしまった。
……………
…………
………
次に目を覚ましたときには薄暗い部屋だった。
手足は拘束され、魔力がないためにタマモとの念話もままならない。
そこに黒尽くめの集団がシホを取り囲み、
『ようこそ我らが研究の庭へ。剣製の魔法使い…シホ・E・シュバインオーグ』
『お前達は…!?』
『何者か、と聞きたいかね? しかし無駄な事よ。今よりお前は我々魔法使いの研究材料になってもらう』
『研究材料!? いったいなにをするつもり!?』
『おや? お気づきでないか。お前はある昔に存在したという秘術の真似事で吸血鬼になったのだよ』
『…!?』
『いや、いい顔をしている。歪んだ顔はより一層研究心を燻らせる』
その光景を見ていたネギ達は、
ネギは「なんてことを…!?」と叫び、刹那は「外道が…!」古菲は「最低な奴らネ!」と怒り、アスナは「シホ…!」と悔しそうに歯軋りしていて、他の面々はこれから行われようとしている事を想像し顔を青くしていた。
だが記憶の中の光景は止まらない。
『しかし実験は難航を極めてね…。成功者は君が初めてなのだよ。他の実験者は、ほれ見なさい』
指差した方へと顔だけ向けるとそこにはたくさんの死体の山が積まれていた。
『お前ら! この実験の為に何人を犠牲にした!?』
『さて、ね…しかしお前は適合者だが、先ほども言ったように秘術の真似事で不完全すぎて吸血鬼の不死性はあるものの弱点はたくさん持っている』
『なにが、いいたい…?』
『お前を我々の完璧な操り人形にするためには免疫をつけなければいけない。だからこその実験なのだよ。まずはこれだ』
パチッと男が指を鳴らすと突如としてシホの真下の地面が燃え上がった。
『ぐあ、あああーーー!?』
『まずは火葬の免疫をつけようではないか…。順に首の切り落とし、流水、十字架、白木の杭などを試していこうと思うのだが、どうだろう?』
男の声にシホはただ苦しむ声を上げるしかできないでいた。
その時、シホの本当に苦しむ声も聞こえてきた。
―――ぐっ、うぐ、あーーーッ!!
「いかん! シホの頭痛と苦しみがもう限界に達しようとしている! 中止だ!!」
エヴァの言葉により記憶を見る魔法は解除され一同は現実に引き戻される。
引き戻されてネギ達は、最初に見た光景に絶句するしかなかった。
シホは頭を割れんばかりに押さえて地面に震えながら蹲っていたのだ。いつも冷静で信頼のおける姿は今はなく、あ
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