030話 没カット(本編ではありません)
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
争っている二人に殴りかかる。
それによってナギとラカンも「やべぇ…!」と叫ぶがそれすらも遅く殴り飛ばされる。
そんな光景が続いているとそこにシホの声が聞こえてきて、
―――恥ずかしい光景を見せたわね。ちょっと進めるわね?
「…すごい戦いでしたけどそれと普通に争えるシホさんもかなりの実力ですね」
「シホって昔は過激だったんだねー」
「今より若かったんですから当然だと思いますが」
「思っていたより楽しそうなパーティーだったんですねー」
「おい、お前ら。暢気にしていられるのもそろそろ終わりだぞ?」
『え?』
エヴァの言葉に全員が当然のように反応する。
「シホの記憶がこんな生易しいものだと思っていたのか? これからが地獄だぞ」
エヴァの言うとおり記憶は戦いの連続となっていき、シホ達は敵と何度も戦っている光景がまるで映画のように流れていく。
そしてシホの人生の分岐点が訪れる。
『あれ? タカミチはどこにいったの』
『彼でしたら今は単独で偵察に出ていますよ』
『そう…でも「完全なる世界」も敵は減ってきたけどまだ油断は出来ないわ。アル、私はちょっと見てくるわ。嫌な予感がするし』
『でしたら私もついていきます、ご主人様』
『お気をつけてくださいね、シホ、キャスター』
二人はタカミチが偵察に向かったという遺跡近くまで来ていて、
『タカミチはどこまでいったんでしょうね?』
『さぁ…でも帰りが遅い。なにかと遭遇しているかもしれない。まだタカミチ本人は私達に比べると力不足だから早く見つけないと…見つけた!』
見つけた先ではタカミチが息をきらせながらもなにかから逃げている光景が目に映った。
『なんですか、あの黒い影は…?』
『とりあえず倒しましょうか。タマモ、錬鉄魔法を使うよ』
『はい、ですが制限時間を忘れないでください。時間が過ぎたら副作用で動けなくなってしまいますから』
『分かっているわ。いくわよ!』
そしてシホは赤いオーラを纏い炎を体から噴出させタカミチの前に出て、
『タカミチ、早く逃げなさい!』
『シホ姉さん! 助かった!』
『ここは私が食い止めるからタカミチは皆に知らせてきなさい! 謎の敵がいるって…!』
『はい!』
タカミチは皆のいる場所まで戻っていきシホは一人で食い止めようとするが謎の影の群れはシホの周りを何度も地面を削りながら旋廻していく。
『なにをしているの!?』
『ご主人様! こいつらは地面に魔法陣を形成しています! 早く脱出を!』
『ッ!?』
だが遅く築かれた魔法は発動してしまいシホは幾重にも出現した魔法の帯に体を絞めつけられ拘束されていく。
『こんなもの! 引きちぎって…! なに? 体から魔力が抜けて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ