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吸血鬼になったエミヤ
030話 没カット(本編ではありません)
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チも…?」
「ああ、ぼーや。タカミチはシホを犠牲に助かったものだからな。一番後悔している奴といっても過言ではない」
「高畑先生が…」
「それでも貴様らはシホの記憶を見たいか? クソッタレな現実をその目で見たいか?」

エヴァの雰囲気が少しずつ一変していき威圧感が半端ではなく一同は震えていたがそれでも覚悟の目をしていた。

「…いいわ。見せてあげる。でも一応言っておくわ。私の脳への負荷も相当のものだから途中で終わってしまうと思うわ。
でも、それでも嫌なものを見せることになるから見たくなくなったら言ってね?」
『はい』

そしてエヴァが呪文を唱えて全員をシホの記憶の中へと誘う。




◆◇―――――――――◇◆




記憶に潜った一同を最初に迎えたのは予想していたものとは違っていた。
そこではナギを含めて詠春から譲ってもらった写真に写っていた全員が一緒に鍋をつついていた。

『なぁシホの姉貴。そっちの料理を取ってくれ』
『はい、ナギ。他に欲しい奴はいる?』
『じゃ俺にもくれ』
『それでは私にも頂けますか?』
『だから待てラカン。お前は鍋というものをまったく分かっていない』
『また鍋将軍が出たぞ』
『ご主人様ー。お野菜が切れましたよー』
『わかったわタマモ』
『シホ姉さん。ナギさんとラカンさんが暴走しそうです』
『やれやれ…まったく騒がしいな』

そこではシホとタマモが調理などをしていて、若い詠春が鍋について語り始めていて、中性的な男性がにこやかに笑っていて、ラカンと呼ばれる肌黒い大男がナギと一緒に暴れようとしていて、子供っぽい白髪の男の子がシニカルに笑っていて、渋いおじさんがやれやれとかぶりを振っていて、若いタカミチが皆が暴走しようとするのを見て慌てている。

「わぁ、父さんです! 若い!」
「ホンマやー。お父様も若いな」
「これってもしかして高畑先生…!?」
「これが赤き翼のメンバーだったのですか」
「皆強そうアルな。戦いたいアルよ」
「惜しい…! 写真が持ち込めれば…」

皆がそれぞれ言葉を発している中、記憶の中では、

『やるかてめぇ!?』
『おう! こいやナギ!』
『全員料理をすぐに撤収させなさい! バカ二人が暴れだすわよ!』

シホの指示でそれぞれ速やかに自分の分と近くにあった料理を運び出す。
そして始まるナギとラカンの凄まじいバトル。魔法と剣が入り乱れ拳同士が衝撃波を生み出す。
それによって地形がどんどん変わっていき、その勢いは止まらず予備の食材にまで及び、シホがキレる。

『あんた達はー! 被害は自分達だけで抑えなさい! タマモ、行くわよ!!』
『はいです!』

そしてシホにタマモが憑依し錬鉄魔法を発動し、黒いオーラがシホを包み込み
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