030話 没カット(本編ではありません)
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「私に、似ている…」
その呟きは小さいながらもシホから発せられた。
それにエヴァとタマモは気づき「記憶を思い出したのか…?」と聞いたがシホは無意識で言っていたらしい。
もう忘れていた。
そしてそれすらにも気づかない一同はネギに寄っていき口々に「探すの手伝う」と言って聞かなかった。
ネギはエヴァに助けを求めるも「まぁ、私も協力してやっても構わん」とグズッと鼻を啜っていた。
そして夜にまた宴会騒ぎになった。
シホはこれを冷めた目で見て「余計魔法に足を突っ込む要素を増やしてしまったわね…」と誰にも聞こえない呟きをしていた。
それから一同がまた一眠りをするかどうかを話していたが突然夕映がシホの前に出て、
「シホさん、お願いがあります」
「ん? なに夕映?」
夕映の皆にも聞こえる声でいった言葉は全員を振り向かせるには十分だった。
それでなになに?と興味を示しだした。
「私に…私にあなたの現実を見せてくださいです。」
「ッ!?」
「シホさんの…現実…」
ネギ、カモ、アスナ、このか、刹那はシホになにがあったのか知っている為に顔を強張らせている。
だがのどかと古菲、朝倉はまだ聞いた事がなかったために純粋に知りたいという欲求が出ていた。
エヴァは「こいつらにはいい薬かもしれんな…」と呟き、タマモは見せる事でシホがどうなるのか予想し心配げに表情を暗くする。
「魔法に関わるという事はもしかしたら後悔をするかもしれないです。
ですがそれでも知りたいという興味は尽きません。それ相応の覚悟も辞さないと思っています。
そして私に何度も魔法に関わるという事はどういうことか?という事を考えさせてくれたシホさんのいう魔法世界の現実…。
ネギ先生の見せてくれた事もそうですがシホさんの事も知らなければ私はいけないと思うです」
「……………、…正直言って私の記憶はまだあなた達が見るには過ぎたものよ。はっきり言って毒物と同意。
現実世界と魔法世界両面から見ても魔法使いの一部に嫌悪感を催すものだわ。それでも見たい…?」
「シホさん…無理してはいけません」
そこで刹那が声をかける。
エヴァ達を除いてシホがされてきた事を言葉だけだが伝えられ知っている刹那はおそらく全部を見終わる前にシホは頭痛を起こしてしまうと思い心配なのだろう。
「せっちゃんはシホがどんなことをされたのか知ってるん?」
「はい。私はある事がきっかけで知りましたが…壮絶の一言です」
「桜咲刹那がいう壮絶という言葉はまだ生ぬるいぞ? どんなに綺麗に着飾っても魔法使いの醜い欲望が見え隠れしてくるからな。
一応言っておくが麻帆良にいる魔法使いどもはシホの記憶の内容を聞いて嫌悪感をあらわにし怒りに身を震わせていたらしいな」
「タカミ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ