029話 日常編 シホとタマモの一日 IN 冬木
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まずいと思いますよ! シホ様に当たったらどうしてくれるつもりだったんですか!?」
「ははは…すまない。ところでシホさんといったかな?」
「はい…そうですが」
「君はもしかしてアインツベルンの者かな?」
「いえ、違いますがなにか…」
「いやねー…」
「切嗣…誰だったの…?」
男性が少し言葉を濁している時に家の中から女性の声が聞こえてきた。
女性は顔を出すとシホを見て「えっ!?」と驚きの声を上げた。
「ウソ…私にそっくり…」
「そうですね」
「シホ様にそっくりですねー」
女性の容姿はシホを朱銀髪から銀色に変えて目の色を琥珀からルビー色に変えて少し髪形を整えればほぼ一緒の姿のような人物だ。
「紹介がまだだったね。僕の名前は衛宮切嗣。そしてこちらの女性が僕の妻の衛宮・アイリスフィールだよ」
「衛宮・アイリスフィールです。親しい人は私の事をアイリと呼びます」
「衛宮切嗣!? 話に聞く『魔術師殺し』の…!」
「ああ…昔はそう呼ばれていたね。それで今もたまに旅先で狙われる事があるからね」
「その家族がこんなところに住んでいたんですか…時臣さんも人が悪いわね…」
今頃、はははと笑っている事だろう、その光景を思い浮かべてタマモはいい笑みを浮かべどんなことをしてやろうといった感じの事を考えている。
「だがアインツベルンの関係者ではないとすると…君はどこのものかな?」
「はい。あなたなら知っていそうですが私の名はシホ・E・シュバインオーグです」
「私は玉藻アヤメです」
「!? あの赤き翼の!」
「はい、その通りです。訳あってあなたの言った通り人間では無くなっていますが…」
「あなたが噂に聞く『剣製の魔法使い』だったんですね。アインツベルンでもあなたの名前は聞いたことがありました」
「それでどういった理由で僕達の家に近づいたのかな?」
「もう切嗣…お客様をこんなところで立たせたままではいけないでしょう? 居間に通しましょう」
「そうだね。わかったよ、アイリ」
そして一同は居間まで移動し、シホは時臣と似たような会話をした。
「…ふむ、記憶探しか」
「難しいわね。記憶を見る魔法でも分からなかったんでしょう?」
「ええ。ですがこの町に来て色々と記憶の手掛かりのようなものが掴めてきています。現に切嗣さん、あなたを見て頭痛に襲われましたから」
「その、並行世界かい? そこでは君と僕は家族のような関係だったかもしれないという事かい?」
「ええ。ところで一つ尋ねますがこの家にはもしかしたらイリヤスフィールというお子さんはいらっしゃいませんか?」
「え、ええ…いますけど。イリヤは今ひとつ年下のもう一人の息子である『士郎』と一緒に公園に遊びにいっているわ」
「衛宮、士郎…?」
「うん。僕達にはイリ
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