028話 日常編 父の手掛かりと竜と喧嘩
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」
「はい!」
「さらに対魔・魔法障壁を全力展開後、3分持ち堪えた後に北の空へ魔法の射手199本を放て!」
「はい!! 光の精霊199柱、集い来たりて敵を射て。魔法の射手・光の199矢!!」
それによってネギの手から魔法の射手が放たれ空には光の粒子が結界に当たり飛び散っていた。
だが、ネギは魔力を使いすぎた反動で気絶してしまった。
「ふん、この程度で気絶とは話にならん! いくら奴譲りの魔力があったとしても、使いこなせなければ宝の持ち腐れだ!! 貫く位の気概を見せてみろ!」
「よーよーエヴァンジェリンさんよう。そりゃ言い過ぎだろ。まだ兄貴は十歳だぜ?
今アンタがやらせたコトは修学旅行の戦い以上の魔力消費だぜ。気絶して当然。並みの術者だったらこれで充分―――…」
「黙れ下等生物が。並みの術者程度でこの私が満足できるか。………煮て食うぞ?」
カモの言葉を極度の睨みで黙殺するエヴァ。
カモはブルブルと震えてアスナに飛びついていた。
「こえー…」
「ハイハイ、怖かったわね」
エヴァはその光景を無視し、
「私を師と呼び教えを乞う以上、そんな生半可な修行で済むと思うな。
いいかぼーや。今後私の前ではどんな口応えも泣き言も許さん。少しでも弱音を吐けば貴様の生き血、最後の一滴まで飲み干してやる。心しておけよ?」
「はい! よろしくお願いしますエヴァンジェリンさん!!」
「む……………」
脅しのつもりが威勢のいい返事が返ってきたためエヴァは「わ、私の事は師匠と呼べ…」と小さい声で言っていた。
それがタマモのつぼにはまったのか、
「あー、エヴァンジェリンたら照れていますね?」
「うるさいぞ女狐! 本気で煮て食うぞ!!」
「まぁまぁ二人とも…」
シホが仲裁に入るが、そこでエヴァはニタッと笑みを浮かべた。
なにやらまずい空気を感じ取りシホは逃げようとしたが、
「なぁシホ…。お前は神鳴流剣士であるが魔法も使えたよな?」
「…え、ええ。知識だけなら魔法世界で大体学ばせてもらったわ」
「なら試しにお前も魔法の射手を撃ってみないか? 実力というものをここで見せてみろ」
「えー…そんなに得意なわけではないわよ?」
「いいからやれ。ぼーやにもいいものを見せられるやもしれん」
「僕からもお願いします! ぜひシホさんの魔法の腕を見てみたいです!」
ネギの言葉に一同も視線をシホに向ける。
「ふぅ…わかったわよ。でも期待しないでよ? 本職は魔術師兼神鳴流剣士なんだから。
アゾット・メ・ゾット・クーラディス、光の精霊1001柱、集い来たりて敵を射て。魔法の射手・光の1001矢!!」
魔力に物を言わせてシホは魔法の射手を1001矢を結界に向かって放った。途
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