028話 日常編 父の手掛かりと竜と喧嘩
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ってその場から飛び立っていった。
◆◇―――――――――◇◆
シホがエレベーターから戻ってくるとネギは心配げに近寄ってくる。
「シホさん! 大丈夫でしたか!?」
「はい。傷はありません…そうだ、タマモ、もう解除してもいいでしょ?」
『はいです』
するとシホから光の玉が飛び出しタマモの姿へと形を取った。
当然、まだ人間化していないので狐耳に尻尾も見えているので夕映などが「これがファンタジーの住人ですか…」と呟いていた。
「それより夕映に魔法の事がばれたんですか?」
「は、はいぃ…言い訳もできなくて」
少し泣きが入っているのはしょうがないことだ。
それでシホは一度ため息をつき、
「夕映…」
「な、なんですかシホさん?」
「魔法の世界に関わるなとはいわないわ。でもあなたは魔法の世界がすべて絵本の中のファンタジーのような世界だと思っているのならその勘違いを訂正するべきよ」
「何故ですか? それは、多少は危険なものだと認識していますですが…」
「多少どころではないわ。それにそれをいうなら魔法の事を知ったアスナ、このか、のどか…そして魔法の世界のネギ先生ももっと認識を改める必要があるわ」
「どうしてそこまで私達が魔法に関わるのを禁忌するのですか…?」
「もっと現実を見てほしいのよ。魔法世界にもしっかりとした現実がある。…そうね。一つヒントを教えておくわ。私はもとはただの人間だった。でも今は吸血鬼になってしまっている…それは何故かわかる…?」
ネギとカモはシホの言いたいことが分かったのか顔を青くしている。
「シホさんは、自ら吸血鬼になったのではないのですか…?」
「当たり前よ…さて、ヒントはここまで。後は自分達で考えてみなさい。それよりそろそろ学校の時間も迫っていますからさっさと帰りましょう」
先ほどまでの大人びた態度から、すぐにもとの優しい雰囲気に戻りネギ達は驚いていた。
だがシホのいうとおりだったので帰る事にした一行だった。
◆◇―――――――――◇◆
翌日の夕方、ネギにアスナ、このか、刹那、のどか、夕映、古菲の六名はエヴァの修行場所に着いてきていた。
場所はエヴァの家から近くにあるなにやら遺跡のような場所で小規模ながらも結界が張られておりそこで修行するというものだ。
そこでエヴァがネギに指示を飛ばす。シホとタマモ、茶々丸も後ろで待機していた。
「よし。ではぼーや、始めてみろ」
「はい!契約執行!180秒間!ネギの従者『近衛木乃香』『宮崎のどか』『神楽坂明日菜』『桜咲刹那』!」
ネギの契約執行により四人の体に薄い魔力が纏われた。
「次に対物・魔法障壁を全方位全力展開!
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