暁 〜小説投稿サイト〜
吸血鬼になったエミヤ
028話 日常編 父の手掛かりと竜と喧嘩
[1/9]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



翌朝の事、茶々丸はアスナ達の部屋に向かっていた。
用件はというとネギの事を心配に思った様子見と言うことで、部屋の呼び鈴を鳴らす。
するとすぐにこのかが顔を出して、

「はーい。あれ、茶々丸さんや。どないしたの?」
「いえ、ネギ先生はいますか?」
「いるえ」

すると声が聞こえたのかネギが顔を出してきた。

「茶々丸さん? どうしたんですか?」
「あ、ネギ先生…いえ、あれから少し様子見をという事でまいりました」
「そうだったんですか。はい、大丈夫です。シホさんは本当に手加減してくれて傷もありませんから」
「…心のほうは大丈夫ですか?」
「…はい」
「そうですか。それとこれはシホさんと一緒に作ったものですので折角ですので食べてください」

茶々丸はケーキの箱を取り出してネギに渡した。

「あ、これはどうも。そうだ。シホさんはどうしていますか?」
「はい。シホさんは現在回復していますがやはり胸のダメージが酷いので今は療養しています」
「え!? やっぱりシホって無理していたの!?」

話を一緒に聞いていたアスナが叫んだ。
それも当然だろう。昨日は傷もすぐに塞がり平気な顔をしていたのだから。

「はい。真祖とはいえネギ先生の暴走した手加減無しの一撃を障壁もなしに受けたのですからダメージが残っているそうなのです。
本当なら胸は陥没で重症ものですから、ネギ先生達が帰られた後、倒られました」

淡々と茶々丸はネギ達にその事を伝えたが、ネギとアスナはサーッと顔を青くした。
京都での一件で魔力で強化したアスナのキックだけで岩を破壊した光景を思い出し威力はどんなものか知っているから。

「ううー…やっぱり申し訳ないです。今もこの手に感触が残っていて…あぁ! やっぱりなにかお詫びを考えないと!」
「ネギ先生、シホさんは昨日も申されたそうですが、気にしないでくださいと伝えて、と言われました」
「シホって聖人君子かなんかなの…? いや、これも大人の貫禄!?」

それから茶々丸も部屋の中に入れ皆でお話をしていた。

「昨日の件ですがシホさんはネギ先生の実力と言うより精神力、そして覚悟を試したものだと思います」
「それじゃ一撃を入れるっていうのはオマケみたいなものだったってこと?」
「そうなりますね。結果的には一撃を叩き込んだのですから条件も満たした事になりますから」
「思ったよりネギも傷を負わなかったからね」
「はい。僕はもっとしごかれるのかと思っていましたから」
「ネギ君はあれを物足りないいうのー?」
「そんなことありません! 精神的にはとても痛かったですから」
「ネギって泣きそうになっていたもんね」



ピンポーン!



そこにまた呼び鈴が鳴りアスナが出ると、

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ