027話 日常編 弟子入りテストと覚悟
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が笑みを浮かべチャチャゼロもけらけらと笑っている。
その事にやっと気がついたネギは必死の顔で、
「もう一度お願いします!」
「ダメだ。私も中途半端な覚悟でやる弟子などいらんからな。シホ、引き上げだ」
「ちょっとエヴァちゃん!? ネギが必死に頼んでいるでしょ!?」
「何度言っても「エヴァ…」ん? なんだシホ?」
「いいじゃない? 私も魔術を使っていなかったんだからお相子みたいなものよ。もう一度ネギ先生にチャンスを与えてもいいんじゃない?」
「む、まぁお前がそういうなら…」
途端ネギはパッと笑顔を浮かべて「ありがとうございます!」と感謝の言葉をいった。
「それではネギ先生…ここからは本気で来てください。私もそれに付き合います」
「いきます!ラス・テル・マ・スキル・マギステル! 光の精霊11柱! 集い来たりて敵を射て! 魔法の射手・光の11矢!!」
魔法の射手がシホに向かっていく。
それをシホは干将・莫耶を投影してすべて切り伏せようとするがそれらはすべて手前の地面に着弾をして砂煙を発生させる。
「風精召喚! 剣を執る戦友!! 迎え撃て!!」
風の中位精霊を飛ばしシホに殺到をする。それをシホは黒鍵を数本分投影してすべて投擲し串刺しにする。
だがネギはその中を掻い潜りシホに近距離まで接近し魔力をこめた拳を浴びせる。
しかしそれでもシホは素手で受け止めていた。
だがここでネギは、
「開放!!」
遅延呪文が発動し戒めの風矢がシホの腕を絡み取る。
そこに畳み掛けるように、
「闇夜切り裂く一条の光、我が手に宿りて敵を喰らえ!『白き雷』!!」
白き雷が放たれ粉塵が巻き起こり、そこでとどめとばかりに、
「来れ雷精、風の精!雷を纏いて吹きすさべ南洋の嵐!『雷の暴風』!!」
ギャリギャリと地面を抉りながら雷の暴風は粉塵の中に今だいるであろうシホに直撃し粉塵に発火したのか爆発が起こる。
「これでどうだ!?」
「やった!? っていうかネギ! シホを殺す気!?」
「姐さん姐さん、シホの姉さんは不死身っすよ?」
「今のはネギ先生の中で最大の魔法でしょうからこれで決められなければ…」
全員の視線がシホに注目される。
そして煙がはれた先では七つの花弁が咲き誇っていた。
「さすがシホ様です。あの魔法をロー・アイアスの盾を一枚も割らずに防ぎきるなんて」
「ロー・アイアスか。本当になんでも持っているな」
新たに知る宝具の名にエヴァは興味深そうな視線を浴びせている。
だが自身の最大魔法を防がれたネギは片膝をついて「そんな…」と絶望に陥っていた。
「…もう終わりですか?」
「…え?」
「魔力が切れたわけでもない、手足が削がれたわけでもない、まして殺されたわけでもない
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