027話 日常編 弟子入りテストと覚悟
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「この世界でもやっぱり錬金術が得意と言うことか…姉の魔術回路でも錬金関係も魔術は使えたりできるから」
シホはその手から銀に輝く貴金属製の糸を精製しそれを鳥の形に作り変えた。
それをエヴァは「ほう…」と見つめて、
「もしかしたらお前にも人形使いの才能があるかもしれんな」
「そうかな? 試したことはないけどたぶん私には縁ないものかと思うけど…まぁいいわ。それより茶々丸、続きお願いできる?」
「はい。次にエミヤですが表立った情報はあまりないですが約一名、飛びぬけて危険と評す人物が存在します」
「その人物の名は?」
「『衛宮切嗣』といいます」
ドクッ…
その名を聞いた瞬間、シホの中で何かがざわめいた気がした。
茶々丸はそのシホのかすかな変化に気づかなかったのか続きを進める。
「彼は魔法使いでありながら近代兵器を主に使用し、近代兵器と魔法を組み合わせた呪印の施された弾丸、地雷…その他など多種多様な仕掛けをする人物です。
そして動機は不明ですがそれら兵器を用いてこれまで多くの魔法使いを殺すことからつけられたあだ名は『魔術師殺し』という危険な人物です」
「そう、なの…」
シホの瞳は大いに揺れていた。
なにか…思い出せそうなのに思い出せないと言う苦痛に苛まれているようでタマモは心配そうにシホを見ていた。
「その殺された魔法使いは大部分は悪に身を染めた者ばかりで魔法協会を悩ませていた人物ばかりです。
ですから西洋魔法使いを嫌う関西呪術協会の一部のものからは衛宮切嗣は英雄視されているようだという話です」
「ふん…見方によっては『魔術師殺し』。その反面、英雄視か。ナギとは違ったタイプの人間だな」
「続けます。そして驚くことに最新の情報では衛宮切嗣とアインツベルンが懇意の中になったという事で、アインツベルンの魔法使いである女性と十年前に結婚してどこかに隠居したという話です」
「ほう…シホ、なにやら繋がったようではないか?」
「うん、そうだね…」
「なんだ、元気がないな」
「ちょっと記憶が思い出せそうなんだけどまだのど元につっかかりがあって思い出せないといった感じ」
「そうか。それじゃまぁ次といくか」
「はい。【聖杯戦争】というワードは引っかかりませんでしたが【冬木】という土地は引っかかりました。
その土地は遠坂という魔法使いの一族が管理していまして、他にも間桐という魔法使いの一族が住み着いているそうです」
「遠、坂…? ねぇ茶々丸、そこからシュバインオーグは繋がらない?」
「はい。よく気づきましたね。もう調べ上げています。
遠坂は昔にキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグと名乗る魔法使いに魔法の存在を教えられ師事したとの記録が残されています」
「…宝石剣ゼルレッチ。タマモ、出して」
「
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