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吸血鬼になったエミヤ
026話 日常編 強くなるためには?
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すことは今はないとばかりにシホは手を叩き本日は終了した。




◆◇―――――――――◇◆




翌日の事、シホは授業が終わった後、タマモと共にもうお馴染みとなった学園長室に赴いていた。
その場には学園長だけだったが電話を持ってタカミチも会話に加わっている。

「それで話と言うのはなんじゃね? シホ殿?」
『どうしたんだい、シホ姉さん?』
「率直に聞きます。アスナは本当は誰ですか…?」
「『ッ!?』」

その場に二人の息を呑む音が聞こえた。
それで「やはり…」とシホは呟き、

「話してくれませんか? 誰にも他言するつもりはありませんから」
「じゃがのう…」
『うーん…』
「お二人とも言葉を濁しても無駄ですよ〜? こっちには確信に近い情報があるんですから〜」
「タマモのいう通り。まず目の色…光彩異色。まぁこれだけなら珍しいとだけ判断できます。
ですが彼女の姿、形…これは過去に私はナギ達と共にまだ幼い姿ながらも見たことがあります。
極めつけは魔法無効化能力…何度もフェイトと名乗る白髪の少年の石化魔法を無効化した力。
これらは私たちの予想が正しければ…」


―――彼女は『黄昏の姫御子』。ウェスペルタティア王国の王女、『アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシア』。ではないですか?


シホはそう言い切った。

「『……………』」

二人の返事はない。
唯一判別できる学園長はもうあきらめたような顔をしている。
シホは「無言は肯定と判断しますよ?」と告げた。

『…そうだよ。シホ姉さんの言うとおりアスナ君は『黄昏の姫御子』その人だ』
「いいのかね? タカミチ君?」
『構いません。シホ姉さんには遅かれ早かれ気づかれるだろうと思っていましたから』
「そうか…」
「そうなの、やっぱり…。でも記憶がないと言うことは…?」
『過去の記憶は封印させてもらってあるんだ…。彼女が普通の日常を送っていけるように』
「封印、か…。まぁ納得できないところもあるけどもう過ぎたことは仕方がないか…。
でももうアスナは魔法の世界にまた片足どころかもう半分以上は踏み込んでいますよ?
ネギ先生と関わっていく以上、いずれ彼女は記憶を取り戻す機会が訪れるかもしれない…。
そうした場合、どうするつもりですか?」
「その時は、その時としか受け止めるしかないの…。ネギ君と関わってしまったのもまた運命じゃったと言う事かもしれん」
『はい…』
「そう…それじゃ私はそれでもいつも通りに過ごすわ。真実を知っても関係は変えたくありませんから」
「わかったぞい」
『ありがとうシホ姉さん』
「いえ。では私の話は以上です。教えてくれてありがとうございます」

シホとタマモは挨拶をすると学園長
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