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吸血鬼になったエミヤ
026話 日常編 強くなるためには?
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。他の皆にはカモがなにかに貫かれる姿でも幻視したのか震えている。

「…へい。すみませんでした。なんか傷口抉っちまいやしたかね?」
「少しね…。その件に関してはあまり触れたくないのよ。すぐに頭痛が起こるし…」
「そ、それじゃ厚かましいと思うんですけど、その前までは語れませんか…?」
「まぁ少しくらいなら…」

それからシホは語りだす。
まず自身は九歳(実年齢は不明)の時に記憶喪失の状態でまだ青山姓であった詠春達に拾われて一緒に住むようになり神鳴流を学ぶようになった。
学問に関しては記憶喪失になる前に学んだのだろう膨大な知識を持っていて大学までいける学力を持っていたので自宅教養で済ませたこと。
丸六年を神鳴流会得につぎ込み、タマモに関してはその六年の間にとある事が切欠で召喚した。
詠春とともに門を卒業した後、世界に出るというので一緒についていき赤き翼に所属してナギに出会ったこと。

「そこでお父さんに出会ったんですか?」
「はい。私の三つくらい下でしたからシホの姉貴とかとよく呼ばれていましたかね…。まぁ色々あって魔法世界に行き、ゼクト、アルビレオ・イマと仲間になった。
そしてその後、いくつか戦争に介入してそこで……、……?」

シホはそこで黙る。
タマモはなにか察したかのように「あー」と相槌を打つ。

「ちょっと話は変わるけどアスナって………、いや、やっぱいいわ。聞かなかったことにしておいて」
「ちょっとシホ? なに? 気になるんだけど…」
「いや、なんでもないわ。《タマモも黙っているように…なにか理由がありそうだから。本人は知らなさそうだし》」
《了解です、シホ様》

シホとタマモは念話で会話をして秘密裏に話は闇に隠された。

「まぁちょっと話は戻るけどジャック・ラカン、ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグ、タカミチとも仲間になったりして。
それから二分した戦争で味方にはナギは『千の呪文の男』、敵方には『連合の赤毛の悪魔』とか言われていたわ。
かく言う詠春も『サムライマスター』って呼ばれていたのよ」
「そうなんや。お父様も有名人やなー」
「そしてシホ様は『魔弾の射手』『剣製の魔法使い』と言われていましたね」
「それで色々と端折るけど戦争をして行く内に色々と分かってくる物があって、私もとある敵を倒している最中にタカミチが謎の敵に捕まりかけ私とタマモが時間稼ぎとして逃がしその後は…」

そこでシホの言葉は切れる。同時に苦い表情になる。

「捕まってしまったんですか…?」
「ええ。一生の不覚だったわ…」
「でも、タカミチは救えてよかったですよね〜」
「まぁ、そうね…。これで私の話はお終いです。端折った部分はまだネギ先生達には話さないほうがいいかなと思った配慮ですのであしからず」

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