026話 日常編 強くなるためには?
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、薬」
「はい、シホ様♪」
シホはタマモから瓶ごと薬を受け取ると十粒くらい取り出して飲もうとする。
だがそこでネギが、
「ちょ、シホさん!? なんですかその薬は!?」
「あぁ、気にしないでください。こういう時が来るだろうと薬のストックはまだたくさんありますから…」
「そういう事ではないんですが…それって魔法薬ですよね? しかもとても強力な…」
「はい。吸血鬼である私専用です。間違ってもネギ先生は飲まないほうがいいですよ? 一瞬で死にますから」
シホの発言に来訪した全員は一体何の薬だ?と戦慄していた。
「えっと…何のために?」
「こうでもしないと昔の話は語れないからです。事情は知っているでしょう?」
「はい。なにか深刻な心の病気を患っているんですよね?」
「ええ。これは私でも御しきれない物でしてなにかに引っかかると前の大浴場のときのような事になりますよ、きっと」
「なんでそんな症状を患ったか聞いてもいいですか…?」
「聞きたいですか…?」
そうシホはネギに問いかけるがその瞳はとても冷え切っていてとてもではないが聞く気は起こらなかったらしい、すぐに首を横に振った。
「…まぁ、ただ言える事は裏の事情関係でトラブルに巻き込まれたからですかね…」
「シホの姉さん…それはやっぱり二十年前のことが切欠っすか?」
「あなたはなにか知っていそうね…?」
「へい。マホネットで調べさせてもらいやしたが公式では【赤き翼所属、シホ・E・シュバインオーグは行方不明及び死亡判定】と記事に書かれていましたから」
「え!? カモ君、それホンマなん!?」
「へい、これを見てください木乃香姉さん」
そう言ってカモは全員にマホネットに載っているシホの映像を写す。
そこにはシホの写真が掲載されていた。
「シホ様も有名な存在になられたものですね〜」
「でもなんか嫌な記事だね。別に気にしないけど『英雄になり損ねた女性』って…」
「タカミチを助けるために敵地に潜り込んでいったんですからシホ様は気にする必要はありません」
「ちょっと待った! なんでそこで高畑先生の名前が出てくるのよ!?」
「あれ? 詠春に聞かなかった? 写真には写っていないけどタカミチも私達と同じく赤き翼に所属していたのよ」
「「「へー…」」」
「そ、それじゃやっぱりシホって実年齢は高畑先生より上って事?」
「歳に関してはそうよ。もっとも正確な年齢は分かっていないけど…それに今はこうして吸血鬼化しているから年齢なんてあって無いような物だし」
「二十年前の写真と今は変わりないって事はシホの姉さんは行方不明になった後に…」
「アルベール・カモミール…好奇心は猫を殺すということわざを知っているかしら?」
シホの瞳はより鋭さを増してカモを凝視した
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