026話 日常編 強くなるためには?
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シホとアヤメは修学旅行の翌日にエヴァ邸に赴いていた。
「それでシホ。一つ聞きたいのだが…お前のあの錬鉄魔法は何を基本骨子にしたんだ?」
「ラカンに見よう見まねで見せてもらったエヴァの『闇の魔法』を参考にさせてもらったんだけど…」
「やはりか。あんの筋肉ダルマめ…まぁそれはいいだろう。それでどういった内容なのだ?」
「まずは投影するでしょ? でも完全に投影する前の魔力の飽和状態で固定してそれを体に定着させるというもの。元々宝具や武器防具は私の魔力から作り上げているんだから再度体に纏うこともできるだろうと思って即興で開発した固有技法なんだよ」
「ほぅ…宝具を取り込むとは魔法より強力ではないか」
「でも、かなり我流で無茶な術式だからまず私の体の中にあるアヴァロンに全魔術回路を強制接続して耐久性を精一杯まで高めて、さらに本来ならタマモが私の体の中に憑依して暴走しないように何十にも複雑な術式を展開して手綱を握っていないとすぐに暴走してしまうものだったの」
「しかし修学旅行ではタマモは憑依しなかったではないか? しかし、だったものか」
「それはですねー、シホ様の吸血鬼化によって私を取り込むことがないほどに耐久性が上がったことが原因かと…それに人間のときは時間制限があったのに今ではそれも見受けられません。
シホ様は本当にチート化したといっても過言ではありません。だから今私を取り込んで錬鉄魔法を執行すればより正確な操作が可能となるでしょう」
「なるほど…大方お前の錬鉄魔法の仕組みは理解した。…したはいいが、やはり私以上のポテンシャルを発揮するとは吸血鬼になって眠っていた潜在能力が開花したのか?」
それでエヴァは考え込んでしまった。
するとしばらくすると茶々丸がネギとアスナ、カモを連れて家の中に入ってきた。
「ん? 茶々丸、そいつらはなんだ?」
「はい。マスターに用があるといいますのでお連れしました」
「あ、あれ!? シホにアヤメさんもいたの?」
「ええ、ちょっとエヴァと話をしに来ていたのよ」
「昨日ぶりです、二人と一匹とも〜」
それでネギは少し考え事をして、
「シホさんにも父さんの事を色々と聞きたいところですが今は…エヴァンジェリンさん。今日はあなたに用があってきました」
「なんだ? 面倒ごとなら勘弁だぞ?」
「はい。相談事ですが僕をエヴァンジェリンさんの弟子にしてもらえないでしょうか…?」
「何? 弟子にだと? アホか貴様。一応貴様と私はまだ敵なんだぞ!? 貴様の父サウザンドマスターには恨みもある…大体私は弟子など取らんし戦い方などタカミチか、ここにいるシホにでも習えばよかろう」
「エヴァ…私は人に物を教えるとかそういう柄じゃないわよ?」
「それは承知で今日は来ました。タカミチは海外に行ったりして
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