暁 〜小説投稿サイト〜
吸血鬼になったエミヤ
025話 修学旅行異変《終》 修学旅行の終わり
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
アスナ達を呼んで二枚の写真をネギ先生達に見せる。
そこには赤き翼のメンバーと一緒に映っている私達。
そして、私個人だけの顔写真……。
ナギ……途中でいなくなってしまってごめんね……。
私が感傷に耽っている中で、それにアスナ達は一瞬私とタマモの顔を写真と見比べる。

「え? え? 二十年前の写真なのにシホとアヤメさんが一緒に写っている!?」
「やっぱり…」
「こうしてみるとやっぱシホの姉さんは実力者って事だな」

詠春はそこで静かに語り始める。

「私とシホは神鳴流を学び終えた後、ナギとともに世界に渡り大戦を共に駆け抜けました。
その途中でシホとキャスター…今は玉藻アヤメと名乗っているようですが…の両名は行方不明になってしまったのですが…まぁ、いま会えているのですからいいでしょう。
それでシホとキャスターを欠いた私たちですが、それでも戦い抜けた。…そして20年前に平和が戻った時、彼はすでに数々の活躍から英雄…サウザンドマスターと呼ばれていたのです」
「……………」

ネギ先生は静かにその話を聞いていた。
アスナと木乃香は分かっていないような顔だが…。
そして天ヶ崎千草の両親もその戦で命を落としていると聞いた。

「以来、彼と私は無二の友であったと思います。しかし…彼は10年前に突然姿を消す…彼の最後の足取り、彼がどうなったかを知る者はいません。ただし公式の記録では1993年に死亡と…それ以上の事は私にも…すいませんネギ君」
「い、いえ、そんなありがとうございます」

それからネギ先生は「来た甲斐があった」と言って、それに詠春からとある物を受け取っていた。
と、そこに朝倉が走ってきて記念写真を撮るよと走ってきた。
私とタマモは班は別なので詠春と遠いところに立たせてもらった。
ギリギリ写りこんでいるといった感じだろう。
でも朝倉は惜しいといって二枚目に私たちを入れたのは抜け目のない事実だった。
そして帰りに詠春に呼び止められ、

「…シホ。謎の悪魔には注意してください。あれはおそらく今の私では敵わないものでしょう」
「詠春が…?」
「ええ。何合か打ち合いましたが手応えが曖昧でしたから…」
「わかった。注意しておくわ」
「それだけです。多分今のあなたなら敵うと思いますがね…」
「そうだと祈っているわ。それと私の部屋に“とある転移装置”を施しておいたから暇があったら会いに来るわ」
「わかりました。でしたら来る前には何かアクションを起こしてください。歓迎しますので」
「ええ」

私は笑顔を浮かべながら詠春と分かれるのだった。
そして帰りの電車に乗り私たちの修学旅行は幕を閉じるのであった。



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ