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吸血鬼になったエミヤ
024話 修学旅行異変《八》 戦いの終わり
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ながら湖の彼方まで吹き飛んでいった。

「あっ…え…!」
「え、え、エヴァンジェリンさん! それにシホさん!」
「これで借りは無しだぞ。ぼーや!」
「よく頑張りましたね。ネギ先生にアスナ」
「私もいますよー!」
「アヤメさんもいるの!」
「よっしゃ! これでかつるぜ!」

みんなが騒いでいる中、空に茶々丸が浮遊していて、

「マスター結界弾セットアップ」
「やれ」
「了解」

茶々丸が放った結界弾がスクナの巨体を一時的に封じる。
天ヶ崎千草も肩の上で「なああああっっ!!?」と叫んでいる。

「ぼーや達見ておけ! 今から本当の魔法戦というものを見せてやる。シホ、準備はいいな?」
「了解。さっさと片付けようか。タマモ、アスナ達をお願いね!」
「はいです!」
「あ、あの…シホさんは何を?」
「いえ、少し本気をと…まぁゆっくりと見ていてください」
「そうだぞ、ぼーや。いいか? このような大規模な戦いでは魔法使いの役目は究極的にただの砲台と決まっている。つまり火力がすべてだ。
今からシホと二人で火力により圧倒的な勝利を見せてやろう。いいな?」
「は、はい!」

そう言ってエヴァは空に飛び立った。

「シホ、さっさと準備をしろ。押さえておく時間がもったいないからな!」
「わかったわ。全回路(オールサーキット)全て遠き理想郷(アヴァロン)へと接続!」

瞬間にしてシホの体から魔力が溢れ出す。

「なっ!? すごい魔力!」

ネギが驚くのも無理はない。
今シホは吸血鬼になった魔力を半分は開放しているのだ。
それだけ今からすることはただ事ではないということ。

「―――投影開始(トレース・オン)

その魔力が手に淡く収束していく。

「アゾット・メ・ゾット・クーラディス…魔力変換開始(トリガー・オフ)術式固定完了(ロールアウト)術式魔力(バレット)待機(クリア)!」
「ほう…投影品を魔力の塊にしたか。どこかで見た術式だな」
全魔力掌握完了(セット)!!」

魔力の塊となったそれをシホは体にすべて流し込んだ。
それに当然エヴァは驚き、次には笑みを浮かべた。

術式兵装(ファンタズム・コード)…! 是、“風王絢爛”!!」


そして全ての工程が終わりシホの体の周りの魔力がオーラと化して輝きだす。
そしてその謎の力ゆえか空に浮かび上がる。

「さて…それじゃいきましょうかエヴァ…!」
「ふん、なかなか面白いものを見せてくれる。ではやるぞ! まずは奴を完全に外に出す。われらの力があれば結界など不要!」


―――氷神の戦鎚(マレウス・アクイローニス)!!


氷の氷塊をスクナのいる地面…つまり大岩に叩き込む。
それによっ
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