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吸血鬼になったエミヤ
024話 修学旅行異変《八》 戦いの終わり
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は放たれたがそれはアスナの服を石化するだけにとどまった。

「まただ…またかき消された。その力はやはり魔法無効化能力か? まずは君からだ、カグラザカアスナ!」

その力は危険と感じたフェイトはアスナに拳をぶつけようと迫る。
だがそれはネギによってとめられた。

「あ、アスナさん…大丈夫ですか?」
「うんネギ…大丈夫よ。…イタズラの過ぎるガキには…お仕置きよっ!!」

アスナは服が砕けるのをお構いなしにハリセンを構えてフェイトに叩き付ける。
同時にハリセンの効果が発揮しフェイトの障壁が砕かれる。

「なっ!?」
「兄貴、今だ!」
「うおおっ!」

石化している拳に力を込めて障壁が消えているフェイトに向かって魔力パンチを叩き込んだ。




◆◇―――――――――◇◆




そして飛びだった刹那も、

「天ヶ崎千草。お嬢様を返してもらうぞ!!」
「くっ、いつの間に!? 近過ぎてスクナの力が使えん!! 猿鬼!! 熊鬼!!」

スクナの上で悪あがきをするが今の刹那の前には障害にならない。
夕凪を振るい二匹の式神を切り裂きこのかを無事救出した。
このかという魔力の制御機関を失いスクナは小さい雄叫びを上げる。
しかし、今そんなことは関係ない。

「お嬢様! ご無事ですか!」

刹那はこのかの口にはめられていたお札を剥がした。
そして目を覚ますこのか。

「ああ…せっちゃんや。へへ…やっぱりまた助けに来てくれた! あれ? せ、せっちゃんその背中の羽…」
「えっ! あっ、こ、これは!」

うろたえる刹那。だがこのかは笑みを浮かべながら、

「キレーな羽…まるで天使みたいや」
「お、お嬢様…」

刹那は感動した。
アスナの言った事が本当だったことに。
そしてやはり仕えていてよかったと思う刹那だった。




◆◇―――――――――◇◆




「や、やったの?」

ネギの魔力パンチをあびてフェイトは一度動きを停止させていた。しかし、

「…体に直接、拳を入れられたのは初めてだよ。ネギ・スプリングフィールド!」

フェイトはネギに拳を見舞うが、




―――もうさせませんよ?


―――フフフッ!



フェイトの拳は白黒の双剣で受け止められていた。もちろん担い手はシホ。
そしてシホの影から腕が出てきてフェイトの腕をつかむ。

「シホ・E・シュバインオーグ!? それに影を使ったゲート!?」
「ウチのぼーやが世話になったようだな、若造? ふんっ!」

影から放たれた拳がフェイトを殴り飛ばす。
そう、殴り飛ばすだ。ただそれだけ。
しかし侮るなかれ…ただ殴られただけだというのにフェイトは水しぶきを大量に上げ
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