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吸血鬼になったエミヤ
024話 修学旅行異変《八》 戦いの終わり
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その間あいつの何見てきたのよ? このかがこのくらいで誰かのことを嫌いになったりすると思う? ほんとにもーう…バカなんだから」
「あ、アスナさん…」
「行って刹那さん! 私たちが援護するから! いいわよねネギ!」
「は、はい!」
「ほら早く、刹那さん」
「グッドラック!」

刹那は嬉しかった。
今までこの翼を見たものは気味悪い視線を向けてきた。
差別され禁忌され醜いとまでいわれてきた翼。
だがアスナ達は今までと同じように接してくれる。
それだけで胸が締め付けられる思いにさらされる。
嬉しさを胸に秘めて、

「はい!」

刹那は飛び立つ準備をする。

「…ネギ先生。このちゃんのために頑張ってくれてありがとうございます」

そして飛び立っていった。
そこに煙の中から出てきたフェイトは邪魔しようとするがネギが魔法の射手を放ちさせないようにする。
アスナはそれでネギに心配の言葉をかける。
だが思ったとおりフェイトの対象はネギ達に移行される。

「さて………これからどうしようか? カモ君」
「手は出し尽くした。さあ、どうすっか…何も思いつかねえや………へへっ」

ネギ達はただ笑うだけであったがそこで勝利の女神にも匹敵する声が聞こえてくる。

『ぼーや、聞こえるかぼーや』
「…!」
「この声って!」
「ああ、姐さん!」
『わずかだが貴様達の戦いを見させてもらった。特にぼーや。力尽きるまでとはいわんがまだ限界ではないはずだ。1分半持ち堪えさせろ。そうすれば私がすべてを終わらせてやろう』

この声は間違うことなきエヴァンジェリン・A・K・マクダゥエルの声。

『ぼーや、さっきの作戦はよかったが少し小利口にまとまりすぎだ。今からそれじゃ親父(アイツ)にも追いつけんぞ? たまには後先考えず突っ込め! ガキならガキらしく後のことは大人に任せておけばいいのだ。もう少しでもう一方の援軍も到着するのでな』

そこでエヴァの声は聞こえなくなる。
それでネギは一度息をつき、

「アスナさん…いきます!」
「OK!!」
「来るのかい? …では相手をしよう」
「GO!!」

カモの掛け声で契約執行をするネギ、駆け出すアスナ。
だがフェイトは瞬時に目の前まで移動してアスナを橋に叩き付ける。
そしてネギの背後にも現れアスナの方に吹き飛ばす。
それを何度も続けられまさに防戦一方。
それが何度も続けられると思いきやフェイトは空に上がり、

「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト! 小さき王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ。その光、我が手に宿し、災いなる眼差しで射よ」

フェイトの詠唱にアスナは即座にネギをかばった。

「『石化の邪眼(カコン・オンマ・ペトローセオース)』!」

魔法
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