024話 修学旅行異変《八》 戦いの終わり
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! 仮契約カードのまだ使っていない機能を使えば! 兄貴!!)
(わかってる!)
「召喚! ネギの従者、『神楽坂明日菜』『桜咲刹那』!!」
ネギは最後の手としてアスナ達を召喚した。
「す、すみませんアスナさん、刹那さん…僕!」
「分かってるネギ!! って、ぎゃあああ! なによアレ!?」
アスナは目前のスクナに大声をあげる。
「それでどうするの? ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト。小さき王 八つ足の蜥蜴 邪眼の主よ」
「これは始動キー!! コイツ西洋魔術師!? マズイ姐さん、奴の詠唱を止め―――」
「駄目です、間に合わない!!」
「時を奪う毒の吐息を。『石の息吹』」
詠唱は執行されてしまい祭壇を白い煙が覆い尽くす。
なんとか逃げることに成功したネギ達だったが、
「ネギ先生! その腕は!?」
「だ、大丈夫です。少し掠っただけですから…」
「―――ッ!」
ネギの腕は少しずつ石化してしまっていた。
このままでは物言わぬ石へと姿を変えてしまう。
もうネギはあまりの消耗具合に戦えないと判断した刹那は、
「……お二人は今すぐここから逃げてください。お嬢様は私が救い出します!!」
『えっ!』
「お嬢様は千草と共にあの巨人の肩の所にいます。私ならあそこまで行けますから。」
もう眼中にないのか天ヶ崎千草はスクナの肩の上で笑みを浮かべているだけだ。
「で、でもあんな高い所までどうやって」
「ネギ先生、明日菜さん…。私…お二人にもお嬢様にも秘密にしていたことがあります…。この姿を見られたら…もうお別れしなくてはなりません」
「え……」
「でも今なら……。あなた達になら………!!」
刹那は力をこめた次の瞬間、
白い羽が舞い散る。
夜だというのに、いや夜だからこそその神秘性はあがっている。
素直に綺麗だと思うだろう。
―――刹那の背中に白い羽が生えていたのだ。
「…これが私の正体……。奴らと同じ…化け物です。でもっ、誤解しないでください、お嬢様を守りたいという気持ちは本物です!! …今まで、秘密にしてきたのは…この醜い姿をお嬢様に知られて嫌われるのが怖かっただけ………!!」
刹那は心の底からそう白状した。
「私………宮崎さんのような勇気も持てない、情けない女ですっ………!!」
「ふぅーん」
「ひゃっ!?」
アスナは突然刹那の羽を何度も触りだし、何を思ったのか背中を思いっきり叩く。
それに呼応して刹那は悲鳴を上げる。
「なーーーに言っているのよ刹那さん。こんな翼が生えてるなんてカッコいいじゃん!」
「え、え…?」
「あんたさぁ…このかの幼馴染でその後二年間も陰からずっと見守ってきたんでしょ?
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