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吸血鬼になったエミヤ
024話 修学旅行異変《八》 戦いの終わり
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サギタ・マギカ・》戒めの風矢(アエール・カプトウーラス)』!!」
「詠唱なしで呪文!? そうか、遅延呪文!」
「へっ…その通りだ! 水煙の中で魔法の射手を咲きに詠唱して溜めておいたんだ! おまけにゼロ距離…これならどんだけ強力でも障壁は効力を最小まで半減できるって寸法よ! どんなもんじゃわりゃあああ!!」
「…成る程。わずかな実戦経験で驚くほどの成長だね。認識を改めるよ、ネギ・スプリングフィールド」

拘束されているフェイトはなおも冷静にネギを評価していた。
しかしそれに耳を貸すほど暇ではない。一刻も早くこのかを救出しなければ…その思いでかけるが…、

「い、いない! どこに!?」

祭壇の中心にはこのかはおらず天ヶ崎千草もいなかった。
しかしすぐに発見することになる。
最悪な事態とともに…!

「ふふふ………一足遅かったようですなぁ。儀式はたった今終わりましたえ」

そこには顔が前と後ろの二つ、腕が四つ、まだ上半身だけだというのにその大きさは二十メートルから三十メートルはあるであろう巨大な姿。

「二面四手の巨躯の大鬼、『リョウメンスクナノカミ』。千六百年前に討ち倒された、飛騨の大鬼神や」

巨大な鬼がネギ達の前に現れてしまった。
天ヶ崎千草はこのかを浮遊させながら自らも浮遊しスクナの肩に飛び移る。
ネギはそのあまりの大きさに絶望に打ちひしがれるがすぐに気持ちを切り替えて、

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル!!」
「兄貴!?」
「完全にでちゃう前にやっつけるしかないよ! 来たれ雷精、風の精!!」
「うおおいっ! 待てよ兄貴! 確かに今効きそうなのはそれしかないとはいえ兄貴の魔力は限界だ! ぶっ倒れちまうぞ!」
「雷を纏いて吹きすさべ南洋の嵐!」

カモの叫びは、しかし今のネギには止めるという選択肢はない!

「『雷 の 暴 風(ヨウィス・テンペスタース・フルグリエンス)』!!!」

渦巻く螺旋の雷はスクナに直撃する。しかしそれだけ…スクナは全くの無傷でその身を微動だにしない。

「アハハハハハ!! それが精一杯か!? サウザンドマスターの息子が!! まるで効かへんなぁ!!」
「そ、そん、な…!」
「こいつをこのかお嬢様の力で制御可能な今、もう何も怖いモンはありまへん。明日到着するとか言う応援も蹴ちらしたるわ!!
そしてこの力があればいよいよ東に巣食う西洋魔術師に一泡吹かせてやれますわ!! アハハハハハハハハ!!!」
「く………くそぉっ……………!!」

ネギは魔法の行使のし過ぎで地面に手をついてしまう。
さらに最悪なことに拘束していたフェイトも開放されてしまった。

「善戦だったけれど……残念だったねネギ君…」
(マズイゼ! な、何か打つ手は! そ、そうか
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