022話 修学旅行異変《六》 総本山到着。戦いの始まり
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ネギ達を迎え入れた。
それに当然目を丸くしているネギ達だったが、
「えーと、つまりその…ここは関西呪術協会の総本山であると同時に、このかお嬢様のご実家でもあるのです」
刹那にそう告げられてえらく驚いていた。
それから色々話をしている間にネギ達は本殿へと通された。
そこで待機していたらしく詠春が現れた。
「お待たせしました。ようこそ明日菜君。それにクラスメイトの皆さん。そして担任のネギ先生」
詠春の登場とともにこのかが飛び出して詠春に抱きついた。
「あ、あの長さんこれを…」
そこにネギ君が立ち上がって詠春に親書の話を持ち出した。
「東の長 麻帆良学園学園長近衛近右衛門から西の長への親書です。お受け取りください」
それを詠春は受け取って中身を見、一瞬顔を顰めた。
どうやら学園長からお叱りの言葉が書いてあったのだろう、苦笑いを浮かべる。
少ししてすべてを読み終わった詠春は「任務ご苦労!」とネギを労い周りも騒ぎ出して宴会が開かれることになった。
その宴会場で、詠春は刹那に話しかけ刹那はすぐに片膝をついていたりした。
そして交わされる刹那の護衛の件での労いの言葉。このかの力の発現について。
「ところでシホは帰ってしまったのですか?」
「あ、はい。少し準備をしてくるとのことです」
「準備、ですか…」
詠春がそうつぶやいている中、ネギが、
「あの…長さんはシホさんと知り合いなんですか?」
「あ、そ、そうだね。うん、ちょっとした知り合いだよ。なぁ刹那君」
「は、はい。同じ神鳴流剣士ですから」
二人でうまく誤魔化しの言葉をいった。まだ知らせることではないとシホにも言われているのでなんとかやり過ごせただろうネギも「そうなんですかー」と言っていた。
「あ、それでシホさんから伝言ですが白髪の少年には気をつけろ、だそうです」
「白髪の少年、ですか」
「はい。なにやらシホさんはその事を話すときだけ目を鋭くしていました」
「そうですか…(シホが警戒するほどの白髪の少年…まさか彼が? いや、しかし彼はナギが…)」
考えていたが埒が明かないので保留となった。ただし警戒は少し強める方針で部下達に伝えた。
そんなこんなで時間は過ぎていき、アスナと刹那は現在二人でお風呂に入っていた。
「ふー…体が休まるわねぇ」
「ゆっくり休ませてくださいね」
「こーいうことならシホも残ればよかったのにね」
「いえ、シホさんにも考えがあるのでしょう…今回の旅行ではかなりの妨害を受けましたからアヤメさんと一緒に敵を倒しに来ると思います」
「えー、でももう危険なんてないんでしょう?」
「そうであればよいのですが…」
「まぁまぁそんなに神経張らないで今はゆっくりしましょう」
「あ、はい」
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