018話 修学旅行異変《弐》 西の刺客
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はそんな簡単にやられたりしません!」
「それはどうですかなぁ? せやけど、あんさん達だけでもやっかいや。早々に逃げさせてもらうえ!」
するとまたお札を女性の人は出して刹那さんはなにかに感づいたのかすぐに飛び掛ったけどそれは間に合わなくて、
「お札さんお札さん、ウチを逃がしておくれやす……喰らいなはれ! 三枚符術京都大文字焼き!」
お札から魔力が溢れて一気にそれは増大して炎で『大』の文字が浮かび上がったが、僕をなめていると怒るよ?
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル! 吹け、一陣の風。『風花・風塵乱舞』!!」
「な、なんやぁ!?」
女性の人が取り乱しているうちに僕はアスナさんの仮契約カードを出して、
「逃がしませんよ! このかさんは僕の生徒で……大事なお友達です! アスナさん!!」
「ええ!」
「契約執行! 180秒間! ネギの従者『神楽坂明日菜』!!」
そして一気に刹那さん達と駆け上がっていってふとさっきカモ君に聞いた仮契約カードの機能を思い出したので、アスナさんにそれを発動させて渡したけど、
「って、ちょっと!? なんでハリセンなのよ!!」
「あ、あれ? おかしいなぁ……」
「こりゃハズレかもな……?」
カモ君、今だけは喋らないで。僕、へこんじゃうから。
だけどアスナさんはそれに構わずハリセンを振り下ろしたら、いきなりお猿の人形が動き出して同時に攻撃を仕掛けていた刹那さんの剣も防がれてしまっていた。
「なに、こいつら!?」
「おそらく先ほど話した善鬼に護鬼です!」
「こんな間抜けな奴らが!?」
「外見で判断はしてはいけません! 見掛けに反して強いです!」
「ホホホホ! ウチの猿鬼と熊鬼をなめてかかったらあかんえ? 一生そいつらの相手をしていなはれ!」
そんな! いきなりそんな強い鬼が出てくるなんて……!
だけどアスナさんは我武者羅に振ったハリセンが鬼に直撃すると鬼は霧のように消えてしまった。
カモ君も驚いているけど、アスナさんが有利になったことで刹那さんが詰め寄った。
だけど、まだ伏兵がいたのかいきなり空から人が振ってきて刹那さんと打ち合った。
「まさか神鳴流剣士!?」
「月詠いいます〜。先輩、少しお相手付き合ってもらいますね〜?」
「兄貴、やべぇ! 剣士の姐さんが防戦一方でアスナの姐さんも捕まっちまってやがる!」
「え!?」
「なんや、以外に弱いんやな? さっきの威勢はどこへやら」
好きに言っていればいい。だけど僕を忘れちゃ駄目ですよ!
すぐさま僕は戒めの風矢を放ち女性を束縛しようとした。けど、このかさんを盾にされてしかたなく矢を逸らした。卑怯です!
「こいつはいいわ。これで攻撃できなく
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