018話 修学旅行異変《弐》 西の刺客
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ているとちびせつなが( )話しかけてきた。
「やはり長と会われるのは楽しみですか?」
「そうね…。うん、楽しみかな。今まで音信不通だったから今はこんなだけど元気なことだけは伝えたいし」
「そうですか」
それからしばらく無言で月を見て涼んでいるときだった。
ちびせつなが突然叫んで、
「シホさん! お嬢様が攫われました!」
「こちらでも確認したわ! タマモ、旅館の警備のほうお願いしていい?」
「わかりました!」
「それじゃいってくるわ」
「はいです!」
そうして私は屋根から地上に向かって飛び降りた。
◆◇―――――――――◇◆
Side ネギ・スプリングフィールド
油断した!? まさかこのかさんがもう奪われていたなんて!
すぐにアスナさんと桜咲さんと合流してへんてこなお猿の格好をした人を追った。
「やはり! 人払いの呪符です! まったく人気が無いのはそのせいでしょう!」
「そ、そうなの?」
とりあえずなんとか猿が逃げ込んで発車しようとしてした電車に乗り込むことは出来たけど、いきなり水が僕達の車両の中を飲み込んで詠唱もうまくできない!
このままじゃ! その時、刹那さんが水の中で剣を振った瞬間、
「あれ〜!?」
水がすべて流されて駅に着いた途端、ドアが開きお猿の人も一緒に流されてきたけどすぐに体勢を整えるとまたこのかさんを抱えて走り去っていった。
「見たか! そこのデカザル女。嫌がらせはよしていい加減お嬢様を返せ!」
「なかなかやりますなぁ。しかし誰がおとなしく聞くもんかいな! お嬢様は返しませんえ?」
「待て!」
それからお猿の人を追っている間、なんでこのかさんがお嬢様なのかを聞くと、
「おそらく奴らはこのかお嬢様の力を利用して関西呪術協会を牛耳ろうと考えていると思われます!」
「え!?」
「嘘!?」
「私も学園長もシホさん達も甘かったかもしれません。こんな暴挙に出るなんて思ってもいませんでしたから……!」
「そうだ! シホさん達は!?」
「そ、それが連絡したんですが連絡に出てもらえなくて……まさかもうシホさん達のことを嗅ぎつけた連中がいたなんて! きっと今頃は妨害を受けているのでしょう! 今は私達だけで対処するしかありません!」
そして大きい階段の広場に出たらそこにはお猿のきぐるみを脱いで嵐山の従業員の格好をした女の人が立っていた。
「ふふ、よぉここまで追ってきよったな。だけどやっぱりあの女を足止めしといて正解だったようや」
「やはり! しかしどこでシホさん達のことを!?」
「あるツテの情報で知ったんや。しかし今頃その女はやられている頃やろな〜?」
「そんな!?」
「大丈夫です、ネギ先生! シホさん
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