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吸血鬼になったエミヤ
017話 修学旅行異変《序》 観光パニック!?
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「お嬢様! 神鳴流奥義! 百烈桜華斬!!」

シホが手を下す前に刹那がものすごい速さで奥義を出し幾重にも及ぶ剣戟ですべてを切り払った。
それにシホは安心しているが、ふと視線を感じ、

「そこ!!」

その場にあった桶を視線の方角へと放り投げた。
だが桶は空を切るだけでその場に転がった。

「ちっ! 逃がしたか!」

手を握り締めてシホは逃がしたことをふがいなく思った。
だがすぐに気持ちを切り替えて一同のほうへ向くが、刹那はとっさの事であったが木乃香を抱きかかえてしまっていてそれに気づいたのか顔を赤くして走り去ってしまった。
当然シホも追いかけようとしたが、

「ね、ねぇシホ…いったい」

アスナの声がかかるが今は刹那を追わなければと思い「今は説明できないから落ち着いたらロビーに集合ね!」とだけいってシホも追ってお風呂から出て行った。
流れるような時間だったために事情を知らないネギ達はポカンとしているだけだった。




◆◇―――――――――◇◆




Side シホ・E・シュバインオーグ


あれからやっと刹那を捕まえることができたけどまだ息が上がっているのか落ち着かせるのに苦労した。
だがこのままではどうしようもないと思ったのでまだ詳しく聞いていなかった刹那と木乃香の関係を聞いてみた。

「…私は昔にお嬢様の屋敷に招いてもらいまして、そこでお嬢様と会ったのです。ずっと剣ばかりだったので初めて友達といえる存在にめぐり合えたとも言いますか…」

それから色々聞いて、強くなるために木乃香と再会したときには影から守っていこうと誓っていたらしくそっけない態度を取り続けていたという。
だが、その一方で木乃香に害を及ぼす輩には成敗をしていたという。
刹那が言うにはお嬢様を守れればそれでいいということらしい。
それで私は徹底しているが心を守っていないな、とつい思ってしまったが今は言わないことにした。

「そんなことがあったんだ…」
「はい」
「そんな事情があるなら私は口出ししないよ。でもいつか誤解は解かなきゃね。きっと嫌われていると思われているよ」
「そう、ですね」

それで一瞬刹那は顔を引きつらせて泣きそうになったがそこは耐えたようだ。
それからもう辛気臭い話はつらいようなのでこれからについて話すことにした。
場所は指定したロビー。
刹那は先に式神返しの結界を張っているので私も見学していることにした。
そういえばタマモも呼ばなきゃとラインで呼びかけておいた。



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