016話 修学旅行への準備
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で待っててくれるかの」
「わかりました」
「はいです」
シホとタマモがしばらく待っているとドアを叩く音がして学園長がよいぞ、と声をかけると中に刹那が入ってきた。
ある程度予想していた二人はやっぱりといった顔をしていた。
「先日振りです、シホさんにアヤメさん。お体は大丈夫ですか…?」
「ええ。もう平気だよ。それより刹那が来たって事ではじめましょうか」
「そうじゃの。まず話をすることは間近に迫っておる修学旅行の件じゃが…」
「やっぱりそうなのですね! シホ様、予想は当たりましたよ。ドンピシャです!」
「わかったわかった。だから少し黙ってて。それで何か重要なことがあるんですね?」
タマモを黙らせてシホは話を促した。
「うむ。シホ殿なら京都、奈良と聞いてピンと思いつくことはあるかの」
「そりゃありますよ。関西呪術協会しか思いつきません」
「その通りじゃ。もう関東魔法協会と関西呪術協会の仲の悪さを知っているじゃろうが、今回あちらがネギ君の京都入りに難色を示してきての」
「あー、なるほど」
「それで細かい説明は省くが仲直りのためにネギ君を特使として使いに出すことにしたのじゃ」
「それはいいですね。いい加減詠春も下のものをどうにかしないと示しが付きませんから、正式に書状を送ればこれから仲はよくなっていくかもしれないですしね」
「そうじゃ。じゃが話はそう簡単なものではない」
「と、いいますと?」
「大停電の時のことで分かってもらえたと思うが関西の下のものが色々と暴走気味じゃ。今回の旅行で直接手を出してくるかもしれん」
「そしてもしかしたらこのかお嬢様にも手をだしてくるかもしれないのです」
そこで今まで黙って話を聞いていた刹那が口を開いた。
それにシホは思い当たるのか手を顎に当てながら、
「なるほど…親書受け渡しの妨害に加えて、木乃香のあの魔力狙いかもしれない。木乃香が敵の手に堕ちれば人質として活用できて、そしてその魔力を使い強引に何か巨大なものを呼び出すかもしれない…そんなところ?」
「はい。まさに敵にしてみれば一石二鳥、いえ三鳥なことになり兼ねません」
「刹那としては是が非でも守らなければいけない対象というわけね、木乃香は」
「はい…。私はそのために影から見守っているのです」
「じゃからシホ殿にアヤメ殿。今回はもしもの事があったらネギ君達の助けになってもらいたいんじゃ」
「私もシホさん達お二人に助けを乞えるなら心強いです」
「うーん…そっか。私は構わないですよ。タマモもいいよね」
「はい。シホ様がお決めになられたなら反対はしませんから」
「うん、よかった。…でもどうしようか」
そこでシホがなにやら悩みの表情をしだした。
それに学園長と刹那はどうしたのかという表情をする。
「
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