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吸血鬼になったエミヤ
016話 修学旅行への準備
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「うっ…。でもぉ…」

ネギはそういいながら懐からアスナとの仮契約カードを取り出した。
そこに木乃香が着替えの手伝いといって中に入ってきてちょうどネギの手に握られているカードが木乃香の目に入った。




◆◇―――――――――◇◆




ネギと木乃香が騒いでいる間にアスナがタマモと一緒にシホの服を選んでいた。

「アスナ、何か楽しんでいない…?」
「そんなことないよー? ね、アヤメさん」
「はいです。シホ様は何を着ても似合いますから着せ替え甲斐があるってものです」
「そういうならそんな服を持ってこないで…」

シホの目の先には、アスナは黒、タマモは白と二人ともゴシック服が手に持たれていた。
しかも目が少しハイになっているようで少し涙目になっていたシホ。
結局試着として着替えさせられた。

「似合う!」
「シホ様、とてもお似合いです!」
「………ッ! しゅ、修学旅行には関係ないと思うんだけどなぁ…」

現在、シホはアスナの持っていた黒のゴシック服を着用していた。
それで店内にいる他のお客も見学していて揃って口々に似合うと言っていてシホは赤面しながらもうんざりしていた。
そしてフルフル体を震わせながらシホは吼えた。

「いい加減にしなさい! 今は修学旅行に持っていく服を探しに来たんでしょうが!!」
「「は、はい!」」
「正座しなさい!」

それからシホの説教が始まった。
余談だがゴシック服で説教をしている姿はシュールだったと、たまたま通りかかった某新聞記者はカメラを構えながら思っていた。

そして一通り終わったシホはふと木乃香はどこにいったのかと思い息を整えながら、

「…そういえば木乃香とネギ先生は?」
「あ、そういえばこのかとネギ、二人ともいないわね」
「探しましょうか」

そこでシホとタマモが荷物持ち待機、アスナが探しにいくということになった。
しばらくして顔を赤くしたネギ、なぜか残念そうな木乃香、疲れた表情のアスナがカモをつまみながら戻ってきて二人は不思議そうな顔をしていた。

「(もう、このエロオコジョ。シホ達にばれたらどうするつもりだったのよ)」
「(そこはこのか姉さんみたいにごまかせばオッケイっすよ!)」
「(…あんた、こりていないわね)」

ギリギリと雑巾のようにカモを絞っていて小声が聞こえていたシホは苦笑いを浮かべていた。
…後日、なぜかゴシック服を着たシホの写真が朝倉の手にありシホは何度か交渉したという。




◆◇―――――――――◇◆




後日、シホ達は学園長に呼ばれていた。

「どうしたんですか学園長? やはり修学旅行の話ですか?」
「うむ、察しがよいの。少し話があるがまだ来ていないものがおるの
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