012話 新学期、吸血鬼異変《弐》 オコジョ妖精の来日
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授業どころではない、また騒動が起こりそのままチャイムが鳴って授業が終わり、ネギ先生はふらふらとしながら教室を出て行った。
「ちょっとネギ!?」
「ちょっとアスナさん? ネギ先生はいったいどうしたのですか?」
「あ、ちょっとね。なんかパートナーが見つかんなくて困っているみたいよ?」
アスナが追っていったようだけど委員長にどういうことかと尋ねられると、そう答え教室を出て行ってしまった。
それでまた一同は騒ぎ出し『王子の悩みだー』『私がパートナーになる!』などと言った意味不明な話題で持ちきりになってしまう始末。
アスナにはぜひ自身の発言には責任を持ってもらいたいと思った。
◆◇―――――――――◇◆
本日の全授業が終了後、私達は学園長にお呼ばれされていた。
なので委員長主催で行われる『ネギ君を元気づける会』はふけさせてもらった。
なにやら不穏な気配だったのでちょうどいいだろう。
そして学園長室に到着し、一度ノックしてから了解の声が聞こえてきたので中に入った。
そこにはもう見慣れた仙人頭の学園長とタカミチがいた。
「姉さん、終業式以来だね」
「うん。タカミチはあっちでの仕事は終わったの?」
「ああ。それより足が治ってよかったよ。本当に…」
「うん、ありがとうタカミチ…「シホ様!」えっ、な、なに?」
少し嬉しかったところで突然タマモが大声を上げて私の名前を呼ぶので何事かと思った。
「早く話を進めましょう! ね?」
「う、うん…」
なにやら目が据わっていて怖かったから学園長に何の用件か聞くことにした。
……その傍らでタマモがタカミチに小声で、
(タカミチクン? なにナチュラルにシホ様といい雰囲気を作ろうとしているのですか…?)
(えっ…ハハハ、何のことカナ?)
(はぐらかす気ですか。そうですかぁ…。…ここに出したるは若かりし日のタカミチの恥ずかしい事が書かれたものが…)
(!? それは!?)
(これで、どや…?)
(…ッ、スミマセンデシタ!)
(よろしい…)
…なにやら二人は仲がいいのかお互いに笑いあっている。
とにかく私は学園長に何の用かを聞かなければ。
「それで用件というのは…?」
「そうじゃのう…。単刀直入に言うとエヴァのしている事は知っておるかの?」
「ええ。昨日それを目撃しましたから」
「知っているなら話は早いのぅ。それでシホ殿に頼みたい事というのは今回、ネギ君の修行の一環として目を瞑っていてもらえんかの?」
「ああ…、なるほど。そういうことでしたか。はい、別に構いません。エヴァからも事情は聞いていますから」
「そうか、それはよかったぞい。てっきりシホ殿は止めに入ると思ったからのぅ」
「さすがに事情を聞き
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