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吸血鬼になったエミヤ
011話 新学期、吸血鬼異変《序》 桜通りの吸血鬼
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坂明日菜はそれを無視して私を蹴り飛ばしてくれた。あれは偶々なのか、それともなにかしら特殊な能力の持ち主なのか…」
「…今思えば学園長の孫の木乃香と同室の時点でおかしいと思うべきだったのかな?」
「そうだな。茶々丸、なにか検索に引っかからないか?」
「いえ、アスナさんのデータにそのようなものは存在しません。もしかしたらデータを書き換えられているのかもしれませんが…」
「そうか…。しかし厄介だな。雑魚とはいえもし坊やのパートナーにでもなられたら厄介だ」


満月の夜、エヴァは後の憂いをどうするか考えていた。
…一方シホは夜空に輝く月を見上げて思わず喉の渇きを潤したいと葛藤していた事は内緒だった。
とにかく、こうして子供先生と吸血鬼との初の邂逅は幕を下ろした。




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