011話 新学期、吸血鬼異変《序》 桜通りの吸血鬼
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び込んできた貴様が悪いのだ! くr『ドドドドドッ!』…む!?」
「えっ…? 今度はなに!?」
突如として二人の間になにかが打ち込まれてきた。
よく見ればそれは黒塗りの鉄製の矢で、アスナ達とエヴァ達のちょうど中間の地点に横一列見事に五本打ち込まれていた。
「これは、矢、か…?」
「マスター、狙撃地点が判明。ここから約三キロ離れた高台からだと思われます」
「えっ!? 三キロってそんな遠い場所から…普通ありえないでしょ!? どこの超人殺し屋よ!」
アスナは状況が理解できずハチャメチャな事を言っているがエヴァはそれによって冷静を取り戻し、
「なるほど。文字通り釘、いやこの場合は矢をさされたというわけか。茶々丸、撤退するぞ」
「イエス、マスター」
エヴァは茶々丸の肩に乗ってそのままどこかへと飛び去っていった。
「いったい、なんだったのよ…」
残されたのは呆然としているアスナと泣いてしまっているネギだけ。
当然ネギは恐怖から開放されたのかアスナに泣きついたのは当たり前だったりする。
…一方、高台の上で狙撃をしたシホは一息つくと、
「うん。なんとか暴動は収まったみたいね」
「はいです。エヴァンジェリンもどうやらこちらに向かってきているようですし」
しばらくしてエヴァと茶々丸がシホ達の前に下りてきて、
「感謝するぞ、シホ。もう少しで大事な魔力を失うところだったからな。しかし…さすが『魔弾の射手』という二つ名は伊達ではないな。見事に五本同時に一列に打ち込まれるとは想像もしなかったぞ?」
「感謝いたします、シホさん」
「別にいいよ。それより詳しい話を聞かせてもらっていいかな?」
「む…。そうだな。割り込んでこないという核心があるから話そう」
エヴァは語りだす。
過去、ナギに『登校地獄』という魔法をかけられここ麻帆良に封印されてしまった。
いつか解きに来るといったがその約束は果たされず逝ってしまったという話を聞き愕然とした。
そして馬鹿魔力での封印の為、解けるものも学園長を含めていない。
唯一の鍵はナギの血族であるネギの血を媒体にして無理やり封印を解こうと待っていたこと。
すべてを聞き終え、
「そっか…。故人を中傷するのは心が痛みけど、まったくナギはいい加減な仕事をするわね」
「まったくです。15年間も待たされたエヴァンジェリンの身にもなれというのです!…ここは必殺のき○てきでも…」
なかなかにカオスな話題になってきた。特にタマモが。
シホは顔を少し引き攣らせながらも、
「それより、ねぇエヴァ。少し聞いていい?」
「なんだ?」
「エヴァってずっと魔法障壁展開していたわよね?」
「ああ…。確かにしていた、はずだったのだが、な。どういう訳か神楽
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