011話 新学期、吸血鬼異変《序》 桜通りの吸血鬼
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『桜通りの吸血鬼』の話題が上がっていたのでエヴァに近寄って、
(ねぇエヴァ。例の話だけどやっぱり…)
(ああ。それは私に相違ない。これを聞いてお前はどう出る?)
(別に。私たち吸血鬼にとってそれほど深刻じゃないけど、血はある意味死活問題だから殺さないなら放っておくかな? 昔聞いた噂だけどエヴァは女、子供は殺さないって聞いたし)
(む…。そんなことまで知っているのか?)
(情報は命ですから。それに学園もなぜか黙認しているようだし…。最後に私も輸血パックとは言え血を吸っているわけだしエヴァの事はどうこう言えないよ)
(そうか。まぁ今は理由を聞くな。それと私がいいと言うまで別荘は使用禁止だから覚えておけ)
(了解)
◆◇―――――――――◇◆
その晩、シホはタマモと一緒に見晴らしがよく全体を見回すには絶好の高台の上まで登っていた。
「シホ様〜、どうなされたんですか? こんな夜に…」
「ちょっと気になることがあってね。はい、タマモ」
シホは望遠鏡を投影してタマモに渡した。
「? これは…?」
「まぁそれで例の桜通りを見てみて」
「はいです。あ、アスナ達がいますね」
「見えるって事は感度良好ってところね」
二人はしばらく桜通りを見ている(タマモは望遠鏡に対しシホは裸眼でだが…)となにか用事でもあるのか宮崎のどかが一人で桜通りを歩いていることに気づく。
そこに黒衣をまとった謎の人物がのどかに襲い掛かった。
「あ! シホ様、宮崎さんにおそらくですがエヴァンジェリンが襲い掛かったみたいです」
「はぁ…やっぱり。今はちょうど満月の夜…私の吸血鬼の血も騒いでいるからエヴァもって思っていたけど正解みたい」
「そうですか。あ、お子チャマ先生が現れましたね」
そこからはエヴァも触媒を用いて応戦しているが、やはり力が封印されていることもあり防戦に徹している。
「なかなかやりますねー…。エヴァンジェリンに堂々と挑む姿といい少しは見直しましょうかね?」
「そうだね。まさかあそこまで出来るとは正直信じていなかったけど、やっぱり天才の異名は伊達ではないということか」
シホとタマモはのん気に二人の戦いを観察していたが武装解除で屋上に降りた光景を見て、
「そろそろ詰みかな? ネギ先生が…」
シホの言葉通り勝ったと思っているネギの前に突如として伏兵である茶々丸が姿を現した。
ネギも新手と思いすぐに応戦しようとするが呪文詠唱を途中で何度も遮られて打つ手なしの状況。
そしてついにネギは捕らわれてエヴァに血を吸われそうになったその時、
『コラーーーッこの変質者どもーーーっ!! ウチの居候に何すんのよーーーっ!!』
という言葉とともにアスナが現れ、茶々丸ならともか
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