011話 新学期、吸血鬼異変《序》 桜通りの吸血鬼
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る。
(あぁ、やっぱり、ね…)
(あのお子チャマはもっと言葉を選ぶべきですね)
予想通りの展開と行動にまたため息を零す。
そしてそんな面白い事に黙っていないのが2−A、いやもう3−Aクオリティーなわけで、
「「「ネギ先生のエッチーーーーッ!!」」」
「わーーーーん! 間違えました!!」
そうして子供先生は颯爽と教室から退出していった。
ふぅ…本当に落ち着きがないな。
いまだ進歩は見られず、か。
それより今、私とタマモが危惧しているのは身体測定である。
なぜか数名が目を光らせながらこちらを見ている。
極力目に入れないようにして服を脱いでいこうとして―――胸を誰かに鷲づかみにされていた。
声を上げなかったのは褒めて頂きたい。これでも盛大に混乱しているのだから。
…無言ですぐに掴んでいる腕を解いて背後に回り羽交い絞めにする。
「これはなんの真似かな? 明石裕奈さん…」
「い、いやぁ…エミヤンの初身体検査じゃん? それでどんなものかなぁって、ね。だから許して?」
「許さない♪」
ギニャー…
少しお仕置きをした。
内容? 聞かないほうが幸せだろう。
だが、それでも挫けなかったのか、
「どうだったカ? 名誉の戦死を遂げたゆーな陸曹!」
「死んでないよ!? まぁしいていうなら、古菲。あんたは軽く抜いているのは確かだね〜」
「な、なんと!?」
「具体的に言うとクギミーといい勝負だったよ。エミヤン意外に着やせするタイプみたいで身長以外はほぼ一緒と見た!」
「クギミー言うなー! って、いうかどうして私のスリーサイズを知っているの!?」
と、わいわいと騒いでいるのでもう放っておく事にした。
ちなみにタマモも餌食になっていたが逆にやり返していたりして楽しんでいたり。本当順応しているなぁ…。
「身体測定だけでここまで疲れるとは思わなかった…」
「同感ですね。エミヤはやっぱり常識人のようで助かります」
気持ちが重なったらしく長谷川さんが同類のような視線をよこしてくれた。
あー、この子なんか将来苦労人の相が出ているかも。
そんな中で外から亜子らしき声が聞こえてきた。
内容的に、
『ネギ先生! 大変やーーー!! まき絵が!!』
と、大声で叫んでくるのでここは女子学校ということもあり羞恥心が薄いのか「ガラッ!」と扉を開けて「何!? まき絵がどうかしたの!?」というみんなの声と「わあ―――――ッ!!?」というネギ先生の叫び声が響いてくる。
「まったくここは騒動が尽きないわね」
「まったくです」
私と長谷川さん、それに普段から落ち着いている面々は特に気にしていないようで身体測定も終わったようでもう制服に手を通している。
ちょうどいいからさっき
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