010話 シホ復活、そして師弟関係
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も詳しくはわかりませんが、ご存知のとおりシホ様は剣とそれに近いもの…まぁ大雑把に言いますと武器とカテゴリーされるものを投影できます。
そしてこと武器に関しては解析という魔術で一度解析をしてしまえば例外がない限りはシホ様の“ある場所”に登録されて同じものが何度も投影できます。魔力にもよりますけどね。
逆に、剣から離れるものは存在強度が薄いため投影しても中身がないガラクタと化して壊されればすぐに霧散してしまいます。
そうですね…服とかなら余計魔力を喰いますが複雑ではないので投影しても今のシホ様の実力なら十分維持できますが、たとえば車やその他機材を投影したとします。でも肝心の中身のエンジンがなくてはなんの役にも立ちません」
「なるほど。つまり剣という属性から離れていくものはどんどん魔力消費も多くなるし、中身もなくなっていくというわけか。しかしそれだけでも規格外だな。
それに今はあいつの体の中にはもう一つ、姉の魔術回路もあるのだろう? そちらはお前の存在補助の役割の他に使い魔の作成、治癒魔術、その他の機能が含まれている。
かなり贅沢なものではないか?」
「まぁ、そうですが肝心のシホ様はこちらの魔術回路は多用していません。シホ様曰く、使えるのは嬉しいけどやっぱり難しい、との事で簡単な治癒魔術くらいしか使用しませんから」
「属性ゆえ、か…」
「はいです。でもシホ様はその代わり投影した武器の成長経験と蓄積年月もその体に体現できますからそんじょそこらの奴には負けることはありません」
「その代表例が【宝具】か。憑依経験次第でその担い手にも迫ることができるとはな。さらに“真名開放”によって一時的に宝具の特性を開放できる、か。
例えば“必ず心臓に当たる”とか“傷が治らない”とかか?」
「まぁいい一例ですがそうですね。シホ様は多分ですがそのどちらの宝具も持っていると思います」
「まさに神秘の塊だな、シホは。さらにまだ私には内容を話せないほどの固有技法“錬鉄魔法”や、他にも先ほど言った“ある場所”というものにも興味が引かされる。もちろんお前の英霊としての正体もな。まぁ想像はそう難しくないが…」
「分かっていても他の人には言わないでくださいよ? “赤き翼”のメンバーやエヴァ以外は私はただの使い魔として通しているんですから」
「わかった。興味深い話も聞けたし私の名を誓って話さないでおいてやろう」
「感謝します」
タマモの魔術の説明会が終わりを告げて二人はシホがいた方を見ると、いつの間にかいなくなっていたのでどこにいるのか探そうと見回した瞬間、遥か下のほうから雄叫びのように、
「神鳴流決戦奥義!! 真・雷光剣!!」
刀のように変化の魔術で刀身を伸ばした莫耶(改)を持ってして膨大な雷をまといながら海に巨大なクレーターを作り出しているシホの姿が
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