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吸血鬼になったエミヤ
010話 シホ復活、そして師弟関係
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前向きが肝心です」
「そうねぇ…」

いまだに二人に抱きつかれて困っている私はタマモの意見に同意した。
そして村上さんが報告を完了したのだろう、ほとんどの2−Aのクラスメート達が寮室から出てきては「足、治ったんだね。よかったぁ…」や「これは宴会だぁ!」と騒ぎを大きくするものも数名。長谷川さんも陰ながらいたのには少し驚いた。
気づけば夜も遅いというのに食堂を解放して小さいパーティーが行われていて、

「みんな、昼間のこともあったのに元気だね…」
「そりゃそうよ。シホの足が治ったのは誰だって嬉しいものだもん」

アスナが話しかけてきて、「そんなものかな?」と適当に返しておく。
ネギ先生もやってきて、

「おめでとうございます、エミヤさん。足、治ってよかったです!」

と、数日前まで最終課題に焦っていた顔など見せず心の底から喜んでいるようだ。

「ありがとうございます。先生も正式に先生になれてよかったですね。遅ればせながらおめでとうございます」
「ありがとうございます!」

笑顔で答えてくれて今更ながらに本当にこの子はマジでナギの息子かと再度疑ってしまった。
そしてすぐにほかの生徒に呼ばれて先生は歩いていってしまった。
かくいう私も主賓ともあって色々呼ばれたが。

「でもこれでようやく多分落ちただろう腕を回復できるね」
「そうですね。少しでも実力を取り戻しましょうね、シホ様」
「ええ」




◆◇―――――――――◇◆




翌日、私はエヴァの家にリハビリも兼ねて車椅子ではなく歩きで向かっている。
道中やっぱり私の朱銀の髪は目立つのか何度もほかのクラスの生徒や先輩、後輩などに「よかった」などと言われてほとほと疲れる羽目になった。

「これならまだ車椅子で向かったほうが平和だったかも」
「ですねぇ…」

とにかく私達はそうこうしながらエヴァ邸に到着した。
そこには仁王立ちして両手を腰に回して立っているエヴァとメイド服の茶々丸さんの二人が立っていた。
気づくと茶々丸の頭の上にチャチャゼロが乗っかっている。

「よくきたな。まずは完治してよかったなと言っておこうか」
「おめでとうございます、エミヤさん」
「ケケケ、楽シメソウダナ」
「おかげさまで。まぁ別荘使えばすぐだっただろうけど自然に見せかけるにはこれしかないからかなり時間かかったけどね」
「いい、いい。もう治ってしまえば後はどうしようとこっちの勝手だからな。さて、長話もなんだからな、行くか」

エヴァに連れられて地下室に着くとそこには一台のボトルシップが部屋の中心に設置されていた。
他にもあるようだけど聞くとまだ起動していなくて準備中だとの事だ。
なんせ長年ほっとかれていたらしく、尚且ついくつもあり中身も
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