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吸血鬼になったエミヤ
009話 図書館島…表に出なかった違った光景
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いが龍宮も「よく銃の点検をしてもらっているからな」と後に聞いた。

エヴァが遠くで「そんなに手を出していたのか?…このお人好しめ」と呟き、タマモが「そこがシホ様のいいところですから♪」と返している。
他にもいくつかあげられて、いい加減恥ずかしくなり、

「わかった! 分かったからもう私をいじめないで…」

大きな声で承諾の返事をする。顔が赤くなっていなければいいが。
…だが時すでに遅し。朝倉が私の恥ずかしがっている写真を何枚も収めていたのは一生の不覚だった。
微妙な敗北感を味わいながらも、気持ちを入れ替えて宮崎達にどうしてこうなったか聞いてみる。

内容的には噂がどこで拗れたのか、“次の期末考査で最下位を取ったクラスは解散される。特に成績の悪い生徒は留年、あるいは小学生へ降格する。”…という普通、というか常識的に考えてもありえない事を彼女等は疑いもなく信じてしまいとても焦りを感じてしまったそうだ。

この時点で私はすでにもう呆れ顔になっているのは許してほしい。
ほかの一同も同じようなものだし。

―――そしてここでバカレンジャーの一人、バカブラックの綾瀬夕映が図書館島に眠る都市伝説を話し出した。
…曰く、読むだけで頭が良くなるという魔法の本があるという。
眉唾物の話だが彼女等にとってはすでに死活問題となっていて、普段なら失笑して流すだろうアスナが乗り気で「行こう! 図書館島へ!!」と目を光らせ何も知らないネギ先生を連れて図書館島の地下に潜っていったという。
そしてついに『本を見つけた!』という報告があった後、なにやら動く石像、ツイスターゲーム、最後に『アスナのおさるー!』という叫び声とともにまるで地面が崩れる音がしてそこで通信は完全に途絶えたという。

「…結論から先に言おうか。意味がわからない」
「だよねー。私達もはっきりいって状況についていけないまま通信が切れたから…」
「でもでも…それで皆さんが行方不明になったのは確かなんですぅ…」

意味不明な単語のオンパレードで教室中の一同は眉間に皺を寄せて唸っている。
その後、よく職員室に赴く私とタマモに白羽の矢が立てられ代表して学園長室に足を運ぶことになった。

…で、着いたはいいがこの狸爺さん。本気で取り組む気があるのか?
意味不明な点は学園長の説明ですべて補完したが、どうにも目の前の仙人を殴りたい衝動が襲う。
それをなんとか耐えて、

「…で、地下に落としてなにを企んでいるんですか…?」
「まぁ想定外じゃったんじゃよ。まさか本の間までたどり着くとは思っていなかったのでのう…」
「だからといって地下に落とすのはどうかと思いますよ! この狸じじぃ!!」
「さらに言わせてもらうと魔法に関する隠匿はまったくなしていないと思うのだけど、どうでしょう
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