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吸血鬼になったエミヤ
009話 図書館島…表に出なかった違った光景
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事なこと言わなかったんですの、桜子さん!!」
「あぶぶっ! だって先生に口止めされてたから…ッ!!」

その言い合いにシホとタマモは「やはりか…」と妙に落ち着いた表情をしていた。
これはすでに予想していたからだろう。言い合いには参加はしないように静かに席についた。
みなが一様にその話題を持ち上げて不安そうな顔をしている中、委員長がどうにかして最下位脱出を目指し、普段まじめにテストを受けていないであろう面々を見ながら発破をかけていた。

「問題はアスナさん達五人組(バカレンジャー)ですわね。とりあえずテストに出ていただいて、0点さえ取らなければ…………」

一番の不安要素であるアスナ達五人の事をぶつぶつとつぶやく姿はまさしく不安一色。
委員長もネギに好意(ショタコンという意味で)を抱いているのでシホ達は生暖かい目をして見届けていた。

(しかし、昨日からアスナを始めバカレンジャーに図書館組み、ネギ先生がいまだ教室にやってきていないのはどうしてだろうか?)

そんな事をシホが考えているとなにやら廊下をすごい勢いで走ってくるような音が聞こえて「ガラッ、バァンッ!」といった扉に申し訳ないような効果音とともに早乙女ハルナと宮崎のどかが教室に飛び込んできて、

「みんなー大変だよーー!! ネギ先生とバカレンジャーが行方不明に…………!!」

その絶望的な知らせに、教室に存在する2−Aの面々のほとんどの思考は統一する。



――――やっぱり、ダメかも……!?



…と。




◆◇―――――――――◇◆




結局、朝のHRはしずな先生がやることになり、尋も…もといお話はその次の自習時間に行われることになった。
それで自習時間、事情を知っているであろう早乙女と宮崎に事情を聞こうとしたが、委員長の目が血走り寸前だったのが怖かったのでなぜか私が相談に乗ることになった。
なぜ私…?…なのかと聞いたら遊びもなくいい加減にも聞かないで真髄に相談に乗ってくれるから、だそうだけど…。

「そんなに私、相談に乗っていたかな?」

そう聞くと、
委員長は「私の大切なものを何度も直してもらいました」。
早乙女や宮崎は「原稿手伝ってくれてるじゃん?」。
まき絵を抜いた運動部の三人組みは「いつも勉強見てくれるから、料理もうまいし。(裕奈いわく、ここが重要)」。
鳴滝姉妹は「いつでもじゃないけどお遊びに付き合ってくれるから」。
那波さんは「保育園で何度か子供の相手の手伝いをしてもらいました」。
釘宮は「美砂や桜子のストッパーを一緒にしてくれるし、…なんか親近感が沸くから」。
超さんや五月さんは「料理の腕試しができて私達の気づかないところも指摘してくれるからいい勉強になるネ」。
…口には出さな
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